TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

死にゆく者からの言葉

2011-01-23 16:28:15 | インポート
これも日本から届いた本。

ホントはこの本から読み始めたんだけど、途中まで読んで「妻を?」に移って
しまった。この本の著者について全く予備知識なしに購入したのだが、
読んでゆくうちに彼女がクリスチャンでしかも修道女であると判明。
私は「神の愛が云々」とかのクリスチャン臭さが苦手なのである。周囲にも
いるが、別に悪い人々じゃないんだけどうっとおしい。

本はそれでも、臨死体験とかSFチャンネルでやりそうな話が出てきたりして
おもしろいし、せっかく買ったのでもったいないから読了。

病気で死ぬ人々は、死の大体24時間前に不思議と回復したように元気を
とりもどし、家族や周囲に最後の言葉を残すという。シスターとしてそうした
人々に会ってきた彼女の記録が、主な内容である。

笑ったのは、「おしん」シンドローム。
とっくにあの世にいっててもおかしくない患者達が、なぜか生き永らえている
のを不思議に思った医師は、ある日、彼らがテレビの「おしん」を楽しみに
見ていることに気づく。おしんと同世代を生きた彼らは、自分をおしんに
なぞらえていたのだった。そして、おしん最終回の日から、そう!予想どおり
バタバタとみな息絶えてゆく。テレビドラマが延命に役立つなんて、医学部
じゃあ教えてくれなかったでしょ。

病気の人はそういう余裕があるからいいが、心筋梗塞とか不慮の事故、殺人
なんかで死ぬひとは最後の言葉を残せないではないか。そのような方々は、
漫画「スカイハイ」みたく死んでからなんらかのカタをつけるのかしらね。

さて、湿っぽい本のあとは口直しとしてコメディがいいんじゃないか、って
ことで、Hot In Clevelandを観る。人生はやっぱこうでなくっちゃ!


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