「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ボン大奮闘!/ロッキーとキングの友情、ジュン引退!

2014-05-24 17:25:29 | ファミ劇日誌
本日のファミ劇・ボン&ロッキー編は、

第347話 54.03.23 謹慎処分 (ボン・ロッキー)

ゲスト:滝田裕介
 剛達人
  黒部進
 三上ひろみ 久保晶 ペーター・ビューガー 進藤幸 板倉加代子 成田次穂

脚本:杉村のぼる 小川英
監督:櫻井一孝

ある路地で男が殺されたが、目撃者が皆無の為、捜査は暗礁に乗り上げてしまう。
そんな時、七曲署に松井と名乗る男から被害者の身元を教えるとの電話があり、ボンとロッキーは松井に会う。
松井はおもむろに「情報提供料」を求めてきた。被害者は松井によると前島一郎だという。ロッキーはなけなしの6千円をとられてしまう。
前島のアパートに向かった二人だったが、部屋は荒らされていた。捜索の結果、輸入代理店に勤めていることが判った。
当初は単純に金欲しさのたれ込み屋だと思っていた松井に対し、前島の知り合いではないかと考えたボンたちは、松井から聞いた居所を捜すが架空の住所だった。
しかし松井はまた一係に電話をかけてきて、ロッキーは明らかに警察を愚弄していると怒る。しかしボンは冷静になり松井をマークすることに決める。
そんな中で、ボンは松井にヤクザから助けてもらったOLから、松井のことを城北署の刑事が知っていたことを知り、その刑事に面会、彼には麻薬中毒の姉がいて、警察が情報を得るために彼女を泳がせ、結局は組織に殺されてしまった過去を聞く。松井はその件で警察を憎んでいた。
一方松井は何者かに狙われていた。
そんな彼から預かったキーで、ボンはコインロッカーに隠してあったナッツの缶詰を発見する。それは前島の会社で扱っている商品だった。ナッツの缶詰を利用してヘロインを密輸していることを知った前島は、証拠の缶詰を抜き取ったため殺されたのではないかとボスは考え、前島の上司である吉本の動きを監視させるが・・・。

「希望のサンバ」でも容疑者に感情移入していったボンが、今回も似たような状況に陥ります。昔であえば危なっかしい感じだったものが、この当時のボンにはかなり安定感があって安心して観ていられますが、逆にそういう安定が結構暴走傾向に向かうという、ファンにしてみれば「面白い」展開になっていきます。というかテキサスの高級ジャケットを着用するようになってからのボンの弾けようは軽快であり、そのうえシリアスな面もちゃんと対応できるというバランスが取れた感じになり、次期殉職「候補」ということもあって、人気的には絶頂を極めた時期だったと思います。
相乗効果で軟化したロッキーとともに堪能できる作品だと思います。


第348話 54.03.30 ジュンとキング (ロッキー・ボン)

セミレギュラー:ハディーラ・フォン・ヒンメルブラウ号

ゲスト:山谷初男
 武藤章生 根岸一正
 伊藤健 永井雅春 五十嵐五十鈴 萩原賢三
  アーター・オブ・ニューコバルト号

脚本:四十物光男 小川英
監督:櫻井一孝

深夜、里中文子という女性が車でひき逃げされ死んだ。
しかし、状況から殺人と判断した一係は、文子の周辺を捜査しているうちに2か月前までシェパード犬のキングを飼っていたこと、その犬が現在警察犬訓練所にいることを知ったボンとロッキーは、久しぶりに警察犬・ジュンとも再会、ボンはジュンとキングを連れ捜査を開始した。
そしてキングはかつてキングを調教したことのある野田の家の近くで、犯行に使われた車を発見、さらに匂いを追って亀田という男のアパートを突き止めた。
亀田は拳銃を発砲しながら逃走、ジュンとキングが飛びかかろうとしたが、急にキングが立ち止り、ジュンは被弾し負傷、亀田に逃げられてしまう。
キングは拳銃に怯えてしまったと判断した一係の中でロッキーは別な理由があるはずと、キングとの捜査を続けた。
そんな時、薬品会社の新薬資料が企業スパイに盗まれた。その犯行が亀田と宮原という男、そしてキングの仕業だと判明、動揺するロッキーだった。さらに宮原はキングを亡きものにしようと車でひき殺そうとするが難を逃れた。しかし犯罪に使われてしまった以上キングは訓練所に戻すことになる。
しばらくして、ジュンとキングの様子がおかしいと連絡を受けたロッキーの前にジュンは犬笛を口にくわえて現れた。ロッキーはキングが犬笛で操られていたことを知る。
ロッキーはジュンとキングを連れ出し、犯人たちの追跡を再開するが・・・。

木之元さんは犬が苦手らしいので、ロッキー登場当初の「警察犬ブラック」の時はボンが主演でしたが、それから1年半経って、いよいよロッキーが警察犬シリーズの主役を張ります。そこに登用されたのが、ベテランのアーター号とハーディラ嬢なんだと思います。
アーター号は実はナポレオンを演じた犬で、ハディーラ嬢と当時に#132に登場、#197でナポレオンが警察犬になった設定で再登場したジュンはハディーラ号に変更になり、本作までセミレギュラーとして活躍、今回で指導犬として第一線から引退することになります。表向きにはハディーラ号の引退と公表されましたが、おそらくアーター号も同じく引退して「花道」的に作られた作品だったのではないかと思います。
この作品、ジュンとキングの関係が、登場時のボンとロッキーを下敷きにしている感じがあって興味深いところがあったり、定番のジュンの怪我も用意され、警察犬シリーズファンには堪らない作品になっていると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする