「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ジプシー、初めての要請された転出

2013-06-14 06:55:04 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

第545話 58.02.25 さらば!ジプシー (ジプシー・ドック)

ゲスト:小松方正
 松山照夫 小瀬格 西田昭市 斉藤康広 大山豊 市川勉

脚本:古内一成 小川英
監督:堀内泰治


激動の七曲署、オーラスはジプシー・・・・請われて転勤の#545「さらば!ジプシー」

 ジプシーが七曲署で自身最長の在任期間を迎える。
そんな時にレストランチェーンのオーナー・谷が狙撃されるが、谷自身は身に覚えがなく人違いではないかと話す。
周辺捜査の結果も、谷は優良オーナーで人に恨みを買う人物という印象が無いが、唯一気になる点は会社に普段全く仕事をしない専務が姿を消していることだった。
それでもガードするジプシーらであったが、谷の過去を洗うと、既に時効になってしまった過去の強盗殺人事件の犯人だという疑いが出てきて、行方不明の専務もその事件に関わっており、谷に長い年月「寄生」していたのではないかと思われた。
谷にその件を突きつけるものの、時効が完成している為手も足も出ない、但し専務の行方不明は谷が関わっている可能性が高くなった。
引き続き谷をガードするジプシーたちの前に専務が現れ銃撃、ジプシーは一瞬拳銃を撃つのを躊躇った時に谷は被弾してしまう・・・・。
谷は命に別状はなかったものの、ジプシーが撃たなかった事に対し猛烈に抗議してきた。
いつもの自分であれば、発砲していたはず・・・・と自分を責めるジプシーだったが、山さんたちは人ごみがあったからこそ発砲しなかったという見解に落ち着く。
そこにボスからジプシーに凶悪犯罪が急増している西多摩署から是非来てほしいという話があると切り出され、ジプシー自身困惑してしまう・・・・。

激動の七曲署の中で一番翻弄されたであろうジプシー=三田村さんの最終回。
登場してから間もなくキャラ設定の「軟化」を求められ、さらにボギー登場で「協調性」を求められ・・・というキャラ設定の相次ぐ変更と必殺との掛け持ちで東京と京都を行ったり来たりしていたという三田村さんの出演体制からか、それまでの太陽キャラの中では突っ込んで描くことが積極的にできなかったため、最終的には非常に揺れるキャラクターになってしまい、確定的なキャラを求める傾向の男性ファンとその「揺れる」部分に魅力を感じる女性ファンとで賛否両論がハッキリ分かれるという珍しいキャラクターになりました。
更に言うと、カナダ編前までは「遊軍」的存在でさらに10周年の人事異動でジプシーメインのシーズンとは言い難かったのと、それ以後は去った長さんやロッキーが引き受けていた一係の抑え役という部分も担う感じになるという側面があり、どちらかというとベテラン刑事的な描き方(長期的)をされていた感じがあります。
それなので、初期のクールさと後期の下支え的役割がうまくブレンドしてきた矢先の降板だったため、これからを見て観たかった私としては残念でありました。

ただ、この降板編はその「ブレンディ」な部分をうまく生かして、ジプシーのキャラ設定(そもそものジプシー的存在、冒頭の射撃練習、時効になった両親の殺人事件、性格の変化を原因など)を運用しながら、太陽の中では珍しくそれほど重くない展開になっています。


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太陽放送予定表 2013.6.12号

2013-06-11 22:46:01 | 放送予定
 さて、向う一週間の太陽放送予定表です。
レギュラー放送はテレ玉がお休み、日テレプラスは、谷が登場する(^_^;)ジプシー転勤編を放送、再放送枠が2話連続なのでお忘れなく。
ファミ劇の方はレギュラー再放送がボン単独編ラスになります。

いつもの「あら~いあらすじ」は後ほど。

[6/12~6/18 太陽放送](※<初>当該CS局にて初放送 <再>当該CS局にて再放送)

6/12(水) 6:00~7:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#86 勇気ある賭け』
6/12(水) 7:00~8:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#87 島刑事その恋人の死』

6/5(水) 19:00~20:00 テレ玉1(地上波) お休みです。

6/13(木) 5:00~6:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#254 子連れブルース』
6/14(金) 5:00~6:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#255 本日多忙』

6/14(金) 11:10~12:00 日テレプラス(CS) <初> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#545 さらば!ジプシー(最終回)

6/14(金) 20:00~21:00 チバテレビ1(地上波) 太陽にほえろ!#108 地獄の中の愛 (100/103)

6/14(金) 22:00~23:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#545 さらば!ジプシー(最終回)

6/15(土) 22:00~23:00 ファミリー劇場HD(CS) <初> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#262 誇り高き刑事』
6/15(土) 23:00~24:00 ファミリー劇場HD(CS) <初> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#263 罠』

6/16(日) 10:10~11:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#543 すりへった靴
6/16(日) 11:00~12:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#544 屈辱

6/16(日) 12:00~12:55 とちぎテレビ1(地上波) 太陽にほえろ! ジーパン刑事編 第21話 #77 50億円のゲーム

6/17(月) 5:00~6:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#543 すりへった靴
6/17(月) 6:00~6:50 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#544 屈辱

6/17(月) 6:00~7:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#88 息子よ、お前は・・・』
6/17(月) 7:00~8:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#89 地獄の再会』

6/18(火) 6:00~7:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#90 非情の一発』
6/18(火) 7:00~8:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ! HDリマスター版『#91 おれは刑事だ!』


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ロケ地検索&メモ #260、261

2013-06-10 21:57:51 | ロケ地検索&メモ
第260話 宝くじ

*短絡的でお人よしなロッキーを放置しては置けないというお人好しのボンというコンビが誕生。
いびきはかくわなぁ。。。。

*ロッキーのおかげで、ボンはただのお人好しではない、鋭い面も観ることができるようになるのですが。
*だからと言ってボン、登録からまだ半年しか経っていないコロナを水浸しにして言い訳は無い(^_^;)

*しかし、貯金が1万円とか3万円とか。。。。ゴリさんよりはマシですが(^_^;)

*アメリカンカットのステーキ・・・・多分この撮影で御二方は裕次郎さんにごちそうになった?

*殿下が久々に柄もののネクタイを着用。

*カップそばを大量買い、100万円の宝くじの件が無くなっても消化試合は続きそう(^_^;)

=ロケ地=

池内がスられた現場は祖師谷大蔵駅近辺(砧8丁目)
新都心歩道橋
新宿駅東口
池内の勤め先のクラブは歌舞伎町2丁目
新宿副都心太陽通り
砧8丁目(ウルトラマン商店街) ロッキー全財産を持ってボン宅に向かう
新宿2丁目
宮坂1丁目の坂
多摩川(玉川3丁目付近?)
池内のアパートは経堂2丁目?
西新宿中央通り
新宿中央公園


第261話 偽証

*ある意味「森大河氏」以外はそれとなくほのぼのとした話だった(^_^;)前作に比べ、結構冒頭からシビアなんですよね。。。

*兄弟してヒゲ・・・でも兄貴のヒゲは薄そう・・・でも雅也は何故あの野生児をサラリーマンにしたかったのか・・・。
2年以上後に再登場する雅也はノーマルな外観になっていますが(^_^;)

*なんとも大企業っぽいストーリー・・・でも結局佐々木を巻き込んだ張本人は公私混同のロッキーだったりするのですが(^_^;)

*ロッキーのトラウマ=刑事になった理由を表明、これで一回心停止になるような事態に陥るわけで。
拳銃恐怖症より根深いし、本来は意外と無鉄砲な面があるロッキーの危うい点になります。

=ロケ地=

レストラン・モンテは世田谷区上北沢4丁目?
東京ビジネスホテル/新宿6丁目
歌舞伎町1丁目~新宿ゴールデン街
西大久保1丁目(歌舞伎町2丁目)勇駒水産付近
新都心歩道橋
新宿副都心太陽通り



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ロケ地検索&メモ #543,544

2013-06-10 07:02:13 | ロケ地検索&メモ
ちょっとメモを。
『特別機動捜査隊』#400。
神戸一郎氏が主役を持っていき、藤島班が当番なのに立石主任がおいしいところを持っていく・・・(^_^;)
ガンさんが「神戸」刑事と同期の為目立つ話。
待機室がリニューアル、ガラスの地図が登場・・・するものの#401でまた元の待機室に戻るというマジック(^_^;)


さて、太陽の話題を(^_^;)


第543話 すりへった靴

*トシさんを語る上で外せない作品。
島田も含めて、中年男の哀愁と色気がプンプンする久々の太陽作品なので、当時は本当に食い入るように観た記憶があります(^_^;)
トシさんの怒りが島田の怒りと重なった感じで、「襲撃」とは違ったテンションで観られた感じです。

*転勤直前のジプシーがサポートで目立っていますが、この頃は既に山さんのような鋭さをまた復活させているのが解ります。
*まだパート勤めが「内職」的な感じで受け入れられていた風潮も色濃く残っていた時期、女性の自立が始まったころなので、トシさんも圭子の勤めに難色を示すのも無理もない事だったのですが・・・今じゃ当たり前ですから。

=ロケ地=

大蔵団地(ジプシーが待ち伏せしていた橋も現存)

歌舞伎町2丁目(ふぐ料理店は近年まで存在していた模様)

勝沼駅→現在の勝沼ぶどう郷駅(山梨県甲州市勝沼町菱山)
建物は同じなので、当時の雰囲気は味わえます。
現在は駅の隣に喫茶店があるようですが、当時はどうだったんでしょう・・・。
山里なので駅前に店は殆ど無さそうなんですけど(^_^;)
(トシさんにしてみればワインはジュースみたいなものですが・・・)

島田葡萄酒製造は、勝沼町藤井。(現存する丸藤ワイナリー)

狛江駅南口


第544話 屈辱

*ボギーを紹介するとき、一つだけ作品を紹介してくれと頼まれたら、私はこの作品を選ぶと思います。
一直線さ、自らの物差しを持つ危うさと強さ、そして劣等感。
「検問突破」も良いですが、この作品の方がボギーの強弱の落差的な面で激しいので。

*吉野が久々に登場、ゴリイズム継承者としても武闘派としてもこの頃の太陽では唯一の有難い存在。
今回はクライマックスにも登場したものの、武闘的出番がないのは寂しい。。。
宇仁道場の面々も何気に登場しているのもちょっと見どころでしょうか。

*これまでエンコか事故でフォローメンバーが離脱し単独行動メンバーが危機に陥るパターンはいくつもあれど、ガス欠(^_^;)
当時も画面にツッコんだ記憶が。。。。高級志向にシフトした覆面車の「弊害」でしょうが(^_^;)

=ロケ地=

ボギーのアパートはかつて殿下が住んでいた砧4丁目のらせん階段アパート・・・一係専用寮か?(^_^;)
っていうかいっつあん、あんたそのアパート登場編で張り込んでたじゃん。。。

ケンタッキーフライドチキン成城店(現存、成城学園駅前)
多摩川幼稚園(世田谷区岡本)
新宿3丁目 エルザ
歌舞伎町1丁目 ミラノボウル前、新宿コマ周辺(南関係のロケは大体このあたり)
新副都心歩道橋
新宿副都心太陽通り
山中湖(別荘は「ラガーの大追跡」などでも使用されている)
上野駅


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ボン&ロッキーコンビ始動! ロッキー、サラリーマン世界に戸惑う

2013-06-08 21:33:49 | ファミ劇日誌
【ファミ劇へのおさそい】

本日のファミ劇・ボン&ロッキー編は、

第260話 52.07.15 宝くじ (ボン・ロッキ-)

ゲスト:片岡五郎
 小瀬格 川端真二 森大河 稲吉靖司 江藤純一 岡崎夏子 尾崎順子 北山年夫
脚本:小川英 杉村のぼる
監督:吉高勝之

太陽中毒垂涎のボン&ロッキーの同居生活スタートです(^_^;)
というか、今後太陽終焉まで描かれる岩城家の歴史のスタートです(^_^;)
というよりも、野生化していたロッキーが文化的生活を始めると言った方が良いのでしょうか(^_^;)
かといえ

今回同居生活、スタートは事故的なものからなのですが、こういった形のコンビは青春モノ系統では珍しくなく、今でいうシェアハウス・・・というのも綺麗すぎますが(^_^;)
まあ、身長180センチ以上の男二人が同居するというのは、宮内さん曰く「気持ち悪い」と思ったのは解りますが、これがボン・ロッキー編の一つの見どころの大きいところとなり、単独番組ではないのであまり表には出てきませんが、このようなベッタリコンビとしては長寿の方であり、ギャク的テイストも含まれていることから単独で抜き出して愉しんでも飽きないし、かつ生活感もあるという、不思議なコンビネーションは、後々の太陽の緩さのベーシックな部分になっていく重要な部分になります。

その切っ掛けの事件自体はまあ「お人よし」の二人の性格が際立って出ている愛すべき内容になっており、この話自体が二人の後々の設定ベースになっていきます。
とは言いつつも、ちゃんと2人の性格分けは無論ハッキリしており、ボンは亭主関白でロッキーは堅実な女房という感じになっていきます(^_^;)、ボンにしてみればそれまで何事にも末っ子的位置だったのが、ロッキーといういじりがい(^_^;)のある後輩が現れたことにより、本来の宮内さんらしい魅力が爆発していきます。

クルマネタとしては、100系後期コロナが「ボン・カラー」で登場、そして川を走行(^_^;)

ロッキーがボンを呼ぶのも、「田口さん」→「ボンさん」(ボン本人が嫌悪感(^_^;))→そして後々「先輩」になっていきますが(^_^;)



第261話 52.07.22 偽証 (ロッキー)

セミレギュラー:浜畑賢吉
ゲスト:谷岡弘規
 梶原恵 高木二朗 柳沢紀男 中田彩子 新井武宣 小林文隆 村国守平 大坪絹子 佐々木裕子 イクバル・ハニフ

脚本:小川英 四十物光男
監督:吉高勝之

冒頭にいきなりロッキーの兄・雅也がロッキー自身をサラリーマンに勧誘するという衝撃(^_^;)シーンから始まります。
ロッキー本人は刑事を辞めるなんていうことは微塵も思っていないわけですが。

今回はそれを強固たるものにする事件であり、今じゃあまり考えられませんが、当時は会社の為に自分が犠牲になっても良いという風潮は確かにあって、それに真っ直ぐなロッキーの親友である佐々木が染まってしまうという、テキサスの「ひとり立ち」の逆みたいな感じになります。

結局自分の周囲がサラリーマンの世界で色々な目に遭って、我が道を行く形にロッキーはなってしまいますが・・・。

事件自体は強盗殺人なのですが、そこに外交官が絡んでしまったことで、関係のない人間まで不幸に陥ってしまうというのも切ない感じですが・・・。


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殿下が人身事故!?ある兄妹の悲劇・・・

2013-06-07 07:07:31 | ビバ!チバテレビ
【ビバ!チバテレビ】

第107話 49.08.02 光のなかを歩め (殿下)

ゲスト:柏木由紀子 柴田侊彦
 中井啓輔 片山滉 橋本恵美子 金井進二
脚本:柏倉敏之
監督;木下亮

「もっとも優しい刑事・殿下」の基礎は市川森一さん脚本の「刑事の指に小鳥が・・・」が基なのですが、恋人・麻江が登場してから、事件関係者に同情していく殿下像というのがボチボチ出てきて、この作品含めたあたりからそれが加速していった感じがあります。
非常に甘い感じではありますが、それが太陽の一つの魅力として確立していきますが、今回はこの頃復活しつつあった殿下の惚れっぽさも加味されて、本作はほろ苦い仕上がりになっています。
それに冒頭では刑事としては窮地に落とされる「人身事故」(結果的には当たり屋の仕業)を扱っており、殿下自身も不運に見舞われる部分もあり、殿下にはつきものの「兄妹」というキーワードもあったりして、この比較的早い段階から殿下主演編の王道を踏んだ作品になっていると思います。

しかし、柏木さんの盲目で健気な女性像はなかなか良いです。

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トシさんの影法師、ボギー命懸けの決闘

2013-06-07 06:54:55 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

第543話 58.02.11 すりへった靴 (トシさん)

セミレギュラー:吉野佳子
ゲスト:竜崎勝
 矢田稔 渡辺知子 兼本新吾 一柳みる 伊達弘 成田次穂 松波志保 酒井郷博 小田健八 大木裕司 山川連滉 星野祐輝
脚本:金子裕
監督:鈴木一平

これからトシさん家族を描写していくことになる金子裕さんの初トシさん主演執筆作。
(というよりも金子さんご自身の太陽初参加作ですね。)

「襲撃」から連続してトシさんの個人的な関係者が事件にかかわることになりますが、今回は昔の同僚刑事の島田(竜崎勝さん)とトシさんとの対比がトシさん自身の現状を浮き彫りにする感じで物語は進んでいきます。
その捜査の過程で、トシさんはトシさんなりに苦悩したり気づきを得たりしながら、結局はいつもの生活に戻ることしかできないトシさんの悲哀も含まれている、なんというか男の讃歌みたいな・・・・。

島田のいぶし銀的な存在感も非常によく、家庭は崩壊してしまったものの、蒸発し殺された妻はその殺害された理由が「刑事の妻」所以だったというのも泣けてくる、中年男であればどこか「擽られる」部分がある作品だったりします。

でも、こうやって考えると、竜崎勝さんってもしかすると「トシさん枠」の候補だったかもしれませんね・・・。


第544話 58.02.18 屈辱 (ボギー)

セミレギュラー:横谷雄二
ゲスト:佐々木功 西岡徳馬
 稲垣昭三 庄司顕仁 山中康司 志賀沢子 重松収 今西正男 大木史朗
脚本:小川英 尾西兼一
監督:堀内泰治

今までコテンパンに負けるメンバーを描く事は無かった太陽が、ボギーを得たことで初めてそのような描写が可能になった作品でありますが、そこがまたボギーの魅力を引き立てる結果になっています。

結局は自分が関わったことで命を落としてしまった父子の父、そのことで息子に恨まれてしまうボギーの闘争心は、犯人である空手の使い手(というか冷酷な殺人マシン)をどうやって倒すかに焦点が向いてきます。
少年課の吉野刑事に特訓を受けながら、犯人を挑発し続けるボギーの無謀さは直向きさの裏返しなのですが、見ているこっちも心配になるぐらいのストイックさで結果的には必殺に一手で犯人を倒すというカタルシス的な面も含みながら、ボギーのスタイルである「決めるときはキメるぜ」というのが一番顕著に出ている作品じゃないかと。

というかボギー、当時観たときは「え・・・・ここまでボコボコにやられるの!?」という驚きはありました、正直(^_^;)
でも、それがボギーらしいところではあるのですが、それが逆に新鮮だったというのもあります。


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太陽放送予定 2013.6.4号(後)

2013-06-06 23:38:50 | 放送予定
▼ファミ劇・ボン&ロッキー編。

ボンとロッキーのコンビが本格開始、同時に同居生活を開始するきっかけになった・・・#260「宝くじ」

前科2犯の池内をマークするボンとロッキー。池内の容疑は強盗未遂・傷害。
しかしなかなか尻尾を出さない、事情聴取でも心象は悪かった。
そのうち、路上である男と池内は揉めており、ボンとロッキーは止めに入り相手の男は逃げるが、池内はその男はスリだといい、すられた財布には100万円当選の宝くじが入っており、曖昧にしていたアリバイもハッキリ主張した。
そしてロッキーはスリを逃がしたのは自分だと言い、池内の主張が正しければ100万円を返すと約束する。
実際アリバイの証人が現れ、逃げた男はスリだった。
金を返すことを覚悟したボンとロッキーはボスには内密に事を進め、池内に分割で金を返すため、ロッキーは契約したてのアパートを出て、ボンが住んでいるアパートに越してくる。

これまではあまり接点を持っていなかった2人が急接近(^_^;)、ボスも驚くほど息の合ったコンビになってしまいます。
また先輩然とした「ニュー・ボンさん・・・もといボン」と、おっとりしていて確りもののロッキーとの対比が面白いのと、やがて判明する池内の「真実」と、結構和むクライマックスが良いです。
初期にセミレギュラーとしてご出演だった片岡五郎さんが「念願」の再登場、また3台目の覆面車である100系後期コロナ「74-82」が登場します。

ロッキーの兄・雅也が登場、ある女性が殺害事件がロッキーと親友の仲を引き裂いてしまう、#261「偽証」

ロッキーは久々に兄・雅也と会うが、雅也は商社のエリート社員で、会社員勤めを勧めるが、ロッキーは頑として刑事を続けることを宣言した頃、レストランの裏で女性が強盗に殺害される。
さらにその犯人たちが逃走後、赤いコルベットスティングレイも現場から走り去ったことが判ったが、コルベットの男は被害者と落ち合う相手だという見解になった。
女性は画家で、妹の話では絵を売った代金の100万円を所持していたのではないかという。
絵を売ったホテルが判明、城北物産からの紹介であり、大金を持っていたのを知っているのはホテルの従業員のひとりだった。
城北物産に赴くボンだったが、コルベットの持ち主を探していた殿下とロッキーに出くわした。この会社はロッキーの親友・佐々木が勤めている会社だった。
容疑者にホテルの従業員が固まり捜査を進めようとしたときに、佐々木が一係部屋に現れ、女性と待ち合わせていたのは自分だと言ってきた。

エリートサラリーマンの悲哀、その陰に外交官が・・・。

合理主義者のエリート・雅也、会社の為に人柱になろうとする佐々木、事実を隠そうとする会社。
自分らしさを失っていないロッキーが、会社人間の親友の「偽証」に戸惑い、傷ついていきます・・・・。


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塩屋俊さん ご逝去

2013-06-06 12:33:13 | おくやみ
訃報は続きます・・・。

#525「石塚刑事殉職」にて、数々の人命を守ってきたゴリさんが最期に守り切った、飯場の信治を演じられた、

塩屋俊さんが亡くなられたそうです・・・・享年56歳。

お若いですね・・・近年は、俳優業・監督・後進の指導と精力的に活躍され、自身が企画・演出される震災当時の相馬を描く舞台公演の行っていた先で倒れられたようですが・・・。
残念ですね・・・。

ご冥福をお祈りいたします。

(塩屋さんの苗字に誤りがありました、大変失礼いたしました。訂正してお詫び申し上げます。)

*****************************

塩屋俊さん死去=映画監督、俳優
 塩屋 俊さん(しおや・とし、本名智章=のりあき=映画監督、俳優)5日午後2時56分、急性大動脈解離のため仙台市の病院で死去、56歳。大分県出身。葬儀の日程は未定。
 俳優として映画「アンボンで何が裁かれたか」「ミスター・ベースボール」、ドラマ「おしん」などに出演。監督業にも進出し、映画「ビートキッズ」「種まく旅人~みのりの茶~」などを手掛けたほか、舞台演出家としても活躍した。俳優養成所「アクターズクリニック」を設立し、後進の育成にも当たった。(時事通信 2013/06/06-11:17)




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太陽放送予定 2013.6.4号(中)

2013-06-06 06:25:12 | 放送予定
▼チバテレ・ジーパン編
#106は再放送の無い永久欠番になっているので、一話飛びます。

当たり屋の兄と盲目の妹と関わる殿下は兄妹の悲劇の目撃者となってしまう・・・#107「光の中をあゆめ」

殿下の覆面車の前に突然飛び出してきた大坪、どうやら「当たり屋」のようだが事故の目撃者を探す。
殿下は大坪のアパートを訪ね、妹の由紀に話を聞くが、盲目の由紀は殿下を兄の友人と勘違いして兄が手術代を工面して目が見えるようになると喜んで語った。
由紀に手術を受けさせたい殿下だったがボスに諭される・・・やがて事故の目撃者を見つけ殿下には非が無いことが証明された。
大坪は情状酌量で釈放されるが、少年院に居た前歴があるため職に就くことが難しいため殿下が就職先を探そうとしていた矢先にスーバー強盗が発生、大坪に容疑がかかるが・・・。

欠番があるので、現在の放送的には殿下が連投で主役を担う格好になっています。
今回は目の手術をすると視力が回復する由紀とその手術代を工面しようと悪事に手を出して命を落としてしまう兄、その兄妹に同情しながら、ピュアだった妹を結果的に傷つけてしまった事を悔やみながら妹を見守る殿下が描かれます。

▼とちぎ・ジーパン編
ジーパンの母・たきが撃たれた! ある兄妹の悲劇とジーパンの怒り、そして射殺を描く・・・・#76「おふくろ」

交番の巡査の拳銃が奪われ、その拳銃でジーパンの母・たきが勤務中の病院で撃たれ重傷を負う。
我を忘れて怒りまくるジーパン、やがて意識を回復したたきは犯人の事を知らないという。
さらに同じ拳銃で「シガタタキ」という看護婦が殺されたが、その被害者は以前、たきが勤務している病院に勤務していたことからたきは「間違えられた」のではないかと思われた。
その頃、金の持ち逃げ容疑で和子という若い女が交番に被害者によって突き出されるが、和子は拳銃強奪事件で巡査を誘き寄せた女のモンタージュと酷似していたことからジーパンは署に連行する・・・。

母を間違えて撃たれてしまったジーパン、母を「ずさんな医療ミス」で失った兄妹。
ジーパンは捜査を進め事情を掴んでいくうちに怒りの矛先だった兄妹に同情していきますが、結果的に双方共悲劇的結末を迎えてしまいます。

ジーパンが父親の影響で避け、必要だからと自分を押し殺して人命を守るために取った拳銃で、同情していた相手を射殺してしまいます。
ジーパンの性格設計を担ってきた鎌田敏夫さんが「仕上げ」に入った感がある名作です。


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