◆ 梅雨末期のこの頃,大発生したこの虫はカイガラムシでしょうか?昨年も発生しておおいに樹木に害をもたらしました。晴れ間を見ては,連日のようにムシの棲息しているあたりに局所的に殺虫剤を噴霧しましたが,なかなか駆除しきれません。このムシのついていた小枝を切り取っても,次の日になるとまた別の枝に取り付いています。全身を綿でくるんで身を守っているので,いったん取り付かれると駆除はなかなか厄介です。放置しておいた昨年は,むくげが全く開花しませんでした。
◆ 写真は小枝に取り付いている状態のものです。小枝ごとそっと切り離して撮影しました。全身を綿でくるんでおり,形も全く分からないくらいです。目と思われる黒点がかすかに見えます。時々綿を引きずって動いています。これでは殺虫剤の噴霧がかかっても身は安泰なのではないでしょうか。
◆ 殺虫剤を勢いよく噴霧したり,枝をたたくなど強い刺激を与えると,驚くべきことに綿を脱ぎ捨てて数十センチメートルもジャンプして遁走します。全く蚤も顔負けです。
◆ 結局,薬の大量散布以外には,このムシの取り付いて小枝を片っ端から切り取って焼き捨てるしかないことが分かりました。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭