~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

コンサートの余韻

2016年01月26日 | ひとりごと
日曜日、出掛けた財津和夫ソロコンサートの余韻に浸る間もなく
最強の寒波にハラハラドキドキし9時過ぎ無事帰宅
冷えた部屋、薪ストーブに火を入れ・・・ホッと一息し
キッチンの出窓から月明かりに照らされ美しい雪景色に
少しほろ酔い気分も重なり思わず寒い中カメラを片手に庭へ

9時過ぎ、いつもなら車の音がもっと聞こえるはずなのに
今夜はやけに静かな夜、自分の雪を踏みしめる音しか聞こえない
ピーンと張った冷たい空気が頬に心地良かった・・・
頭の中にはコンサートの財津さんの優しい声が聴こえてきます

今回の財津和夫ソロコンサートはスペシャルゲストが姫野さんで
~TULIPの夢を歌う2~のタイトル通りほとんどがTULIPの曲でしたが
ふたりの生ギターコーナーではテネシーワルツやリンゴ追分
サイモン&ガーファンクル、ビートルズの曲などもありましたヨ~
もちろん「心の旅」や「サボテンの花」などメジャーな曲も
たくさんありノリノリでしたが・・・・

私の一番はヒット曲ではない「夕陽を追いかけて」
年を重ねてしばらくぶりに訪れた故郷や、
両親への想いなどを歌っている曲ですが
昔から何故かこれを聴くと自然と涙がこぼれていました。

「夕陽を追いかけて」財津和夫・作詞作曲

しばらくぶりの故郷は
大きな町に姿を変えていた
体をゆすって走っていた
路面電車は今はもういない

悲しみこらえ佇んで
好きだった人 永く見送った
後姿に似合ってた
あの海辺の道 今は車の道

でも海はまだ生きていた
いつも勇気をくれた海だった
空の星は昔のまま
指先に触れるほど近くに

いつからだろう 父は小言の
たった一つもやめてしまっていた
いつからだろう 母が唇に
さす紅をやめてしまったのは

永生きしてねの一言さえも
照れくさく言えず 明日は出て行く日
戻っちゃだめと自分に言った
切り捨てたはずの故郷だから

都会に海が見えないから
他人は僕を 笑いものにする
都会の星はとても遠いから
他人は僕を 夢見る馬鹿と言う

いつだって真剣に
僕は生きてきたはずだけど
でもいつもそこには
孤独だけが残されていた

沈む夕陽は止められないけど
それでも僕は追いかけて行く
沈む夕陽を追いかけて
死ぬまで僕は追いかけて行く

5分以上の長い曲でAメロの繰り返しでサビもない
本当に地味な曲・・・でも、それが良いんです。
私も年をとったせいか以前よりもっと歌詞が心に沁み
今回のコンサートでは前奏を聞いた途端に涙があふれ
曲の間ずっと止まりませんでした。
悲しいわけでもないのにネ・・・

昔の曲は本当に良い曲ばかりで詩を読むと情景が浮かび
それをその時々の自分と重ねあわせていました。

たとえば荒井由実 の「卒業写真」の2番の歌詞
話しかけるように 揺れる柳の下を
通った道さえ今はもう電車から見るだけ

私にとっては市電から見える熊本城の長塀通りの柳が目に浮かびます。
今でもその柳の下を歩くと自然とその歌詞を口ずさんでしまうことも・・・

きっと聴く人それぞれにその場所があるのでしょうネ~
やっぱり昔の歌は良かったなぁ~
いつまでも色褪せないまま心に残っています。

久しぶりのコンサートの余韻はこんな所にまで・・・
たまには現実逃避し青春時代に戻るのもいいかもしれませんネ
急に昔のカセットを取り出し聴いてみたくなりました



にほんブログ村