正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロンジン婦人用手巻き、セイコークオーツアラーム、シチズン手巻きを修理しました

2011年08月30日 | 時計修理
昨日も暑い一日でした。

あっという間に夏休みも終わりですね。私の子供の頃は父は商売をしていたのでどこにも行けず、
友達と前の公園で一日遊んでいた記憶があります。
野球、ビー玉、べったんと…。

 近くに駄菓子屋さんやたまご屋さん(昔はたまご屋さんがありました)で夏に金魚すくいをしていたので、
お小遣いをもらったときはちょっとリッチに楽しんだ記憶があります。

ちょっと昔なのに今と全然違いますよね。

昨日は修理残業でした。

はじめは大阪から送っていただいたロンジンの婦人物の手巻き時計です。
2年前に一度お掃除させていただきましたが最近遅れることがあるとのこと。
もう一度分解掃除をして新しい油を差して様子を見てみます。
明らかにテンプの振りが掃除前と後では違うのでこれで大丈夫だと思います。
しばらく時間を見てみます。


文字盤の下のパーツも一ずつ綺麗に仕上げられていました。


でも昔の時計ですが、綺麗に仕上げられています。今この仕上げの時計を作ろうとすると結構なお値段になるでしょうね。
当時高かった時計だと思います。

次はセイコーのクオーツ時計です。アラームがついている針式の時計です。
K様からのお預かりです。止まりの状態でお預かりしました。
キャリバー5T32 この機械にクロノの機構がつけば7Tシリーズの機械になると思います。
裏ブタから少し湿気がはいってか錆が出ていて、その錆がステップローターに付着していました。
綺麗に洗浄して組み上げ今は順調に動いてくれています。





 あと夜の9時頃から夜中2時くらいまでカレンダーの送りがあり、歯車が噛んだ状態になります。
その時間帯にカレンダーをあわそうとするとカレンダー送りの歯車かカレンダー盤が痛んでしまいます。
この時計にもその症状が見られました。
カレンダー送り車を修正して組み上げました。

最後はM様からのお預かりのシチズンの70周年限定手巻き時計です。
長針が安定しないとのことでお預かりです。
針を回してみるとあまり力を入れなくても針がまわってしまうので置き回りの状態になってしまっていると思いました。


分解し点検すると筒カナがユルユルの状態になっていました。
ホゾ穴の油も切れいていて白い油の後がルビーに見られましたので洗浄し新しい油を差してタイミングの調整をして今様子を見ています。

 インターナショナルの婦人用の自動巻きの分解までして帰りました。
今日は掃除をしてタイミングの調整をして帰る予定です。


結局私も自分の父親と同じような環境で子供を育てているような気がします。
もっと子供との時間を作ってあげればよかったと反省をした今年の夏休みでした。