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芽柳の光とび交ふ城下町 大庭きぬ江
吟行か、いずれにしても訪れた地での句だろう
濠渕の柳は平凡だが旅先での作句としてはじゅうぶんだ
(小林たけし)
【柳の芽】 やなぎのめ
◇「芽柳」 ◇「芽ばり柳」
中国原産の高さ10メートルに達する落葉高木の芽。芽柳・目ばり柳ともいう。柳には20種以上の種類がある。早春、伸び始めた新枝に萌黄色の新芽が吹き出し、枝垂れるさまは、いかにも春の風情である。葉の出る前に黄緑色の花が咲くが、芽の美しさに比べて、余り気をひかない。
例句 作者
川風にままよままよと芽の柳 今井園子
芽柳の音符すばやく盗まれる 山崎文子
芽柳は漂流民のあおさかな 堀之内長一
芽柳やコキコキ廻す首の凝り 公文弘子
退屈なガソリンガール柳の芽 富安風生
川風にままよままよと芽の柳 今井園子
芽柳の音符すばやく盗まれる 山崎文子
芽柳は漂流民のあおさかな 堀之内長一
芽柳やコキコキ廻す首の凝り 公文弘子
退屈なガソリンガール柳の芽 富安風生