
千里より一里が遠き春の闇 飯田龍太
里は距離をはかる単位だが
人との距離は理屈でははかればい
春の夜旧恩の人への不義理を思うこともありそうだ
(小林たけし)
【春の闇】 はるのやみ
月のない春の夜のおぼろに暗いのをいう。神秘的で、それと定めがたい不安な感じがある。柔らかい、薄絹をかけられた闇が、万物を匂やかに塗りこめる。そういう情感が春の闇の心持といえる。
例句 作者
石臼を廻せば廻る春の闇 小田津音
帰り来てこのまま春の闇に座す 石川旭峰
をみなとはかゝるものかも春の闇 日野草城
慧星の尾に目を凝らす春の闇 福田和子
春の闇渚も音ををさめけり 田村木国
春の闇よりつぎつぎに涛頭 清崎敏郎
大涛が動かしゐるや春の闇 青木月斗
めつむりてひらきておなじ春の闇
石臼を廻せば廻る春の闇 小田津音
帰り来てこのまま春の闇に座す 石川旭峰
をみなとはかゝるものかも春の闇 日野草城
慧星の尾に目を凝らす春の闇 福田和子
春の闇渚も音ををさめけり 田村木国
春の闇よりつぎつぎに涛頭 清崎敏郎
大涛が動かしゐるや春の闇 青木月斗
めつむりてひらきておなじ春の闇