竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

掘り返す塊光る穀雨かな 西山泊雲

2021-04-20 | 今日の季語


掘り返す塊光る穀雨かな 西山泊雲

句意は明解でリズムが心地良い
格調もあってこれぞ俳句の感じだ
つちくれの響きが穀雨にしっかりと底通している
句材は現代にはフイットしないが貴重な句として記憶した
(小林たけし)


【穀雨】 こくう
二十四節気の一。清明の後15日。陽暦4月20日頃。春雨が降って百穀を潤し芽を出させるという意。

例句 作者

石臼のはればれ打たる穀雨かな 滝沢伊代次
伊勢の海の魚介豊かにして穀雨 長谷川かな女
あれこれと母に買ひ置く穀雨かな 川上弘子
白隠像眼の炯々と穀雨かな 本宮鼎三
地図になき村しんかんと穀雨かな 宇井十間
父在らば何を蒔くらむ穀雨の日 竪阿彌放心
穀雨かな世の一隅に安らぎて 松本文子
穀雨かな固まるまでの皮膚呼吸 奥山和子
穀雨なる決断の指開きつつ 松田ひろむ
穀雨来て村は一気に華やげり 山内康典