快気分析

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仕組みとアプローチ -  トンガ沖の火山噴火と目立つ地震の関係

2022-01-17 18:54:05 | 火山 地震 津波 
 トンガ沖の火山噴火と目立つ地震について調べてみました。
 まずトンガエリアでMw6.5以上の地震についてEMSCのデータを見ると次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

                         Depth Mw
2020-10-01 01:13:33.5  19.45 S 174.22 W  10 6.5 トンガ
2019-11-04 22:43:32.1  18.53 S 175.31 W  10 6.6 トンガ
2017-11-04 09:00:19.6  15.29 S 173.32 W  10 6.8 トンガ
2015-03-30 08:48:25.7  15.46 S 173.02 W  10 6.5 トンガ
2014-06-29 17:15:10.1  15.05 S 175.50 W  10 6.6 トンガ
2012-04-28 10:08:04.0  18.59 S 174.67 W  100 6.6 トンガ
2011-09-22 23:07:02.0  15.41 S 175.21 W   2 6.5 トンガ
2009-11-24 12:47:17.0  20.57 S 173.38 W  60 6.8 トンガ
2009-03-19 18:17:37.9  23.00 S 174.72 W  10 7.9 トンガ地域
2008-10-19 05:10:34.6  21.73 S 173.90 W  30 7.0 トンガ
2006-05-03 15:26:34.6  19.99 S 174.21 W  20 7.8 トンガ

引用終了

 そして噴火については、

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%AC#2009%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%99%B4%E7%81%AB

フンガ・トンガ
(中略)

2009年の噴火
詳細は「2009年トンガ海底火山噴火(英語版)」を参照

2009年3月25日時点の衛星画像。フンガ・ハアパイ島の南に新しい土地が現れており、雲がフンガ・ハアパイ島と新しい土地の間を覆っている。新しい土地の南端にある円が火山の位置である。火山の周りにある海域が明るい青で示されており、灰、岩など火山の破片を示している。植物で覆われた土地は赤で示しており、フンガ・トンガ島が植物に覆われている一方、フンガ・ハアパイ島が黒になっており、そこの植物が灰に覆われたが、死亡したとみられる。
2009年3月16日、フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ近くの海底火山噴火により蒸気、煙、軽石、灰が海上数千フィートに吹きあがった[15][16]。3月21日、トンガの地質学者ケレピ・マフィ(Kelepi Mafi)は溶岩と灰が無人島のフンガ・ハアパイ島と沖合約100mの場所から吹き出ていると報告した。

(中略)

2014年から2015年にかけての噴火

フンガ・トンガの噴火を示す、2014年12月29日の画像。
2014年11月から12月にかけて、トンガ北部で火山活動と一連の地震がおこり、火山活動が再び活発になった[20]。

12月19日、フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイで噴火が起こり、現地の漁師が海底火山から白い蒸気の柱が昇っていると目撃した。12月29日に撮影された衛星画像では煙や灰が吹き出て、海水の色が変わっている(水面下で煙と灰が噴出したか、噴火が海底にも影響を与えたためとされる)など噴火が続いていることを示した[21]。噴火は2015年に入っても続き、1月6日には火山灰による雲が上空3kmまで舞い上がった[22]。

1月11日、火山灰が上空9kmに舞い上がり、12日にはニュージーランド航空の飛行機がサモアに転じることを余儀なくされ、ほかのニュージーランドとトンガ間の国際便が欠航した[23]。13日にも火山灰が上空4.5kmに舞い上がったほか、大量の窒素とリンが海底に放出されたため、藻類が大量発生して赤潮が起こった[20]。

(中略)

2021年12月から2022年1月にかけての噴火
詳細は「2022年のフンガ・トンガ噴火」を参照

2022年1月15日の噴火を捉えた気象衛星GOES17号からの画像
2021年12月20日に再び噴火し、首都ヌクアロファからも見えるほどの高度18kmに達する巨大な噴煙が立ち上った[35]。ニュージーランドの航空路火山灰情報センター(ウェリントン)は航空会社に対し、航空路火山灰情報を発表した[36]。爆発音は170km離れた地点でも聞こえたと報じられた[37]。最初の噴火は12月21日午前2時まで続いた[35]。その後も活動は継続し、12月25日に撮影された衛星画像では、島の面積が拡大したことが確認された[38]。

火山活動は1月5日には一旦弱まったが[39]、1月13日に高度17kmにも達する火山灰雲を大気中に放出して活動を再開した[40]。続いて、政府当局は津波警報を発令した[41][42]。1月15日、再び激しい噴火を起こし、前年12月20日の噴火よりも約7倍強かったとみられている。

引用終了

 と言う事で2009年3月の噴火ではその約5カ月前にMw7の地震が有り、2014年~2015年の約5カ月前にMw6.6の地震が有り、そして今回の2021年12月~1月の噴火の前はやや長い空白期であったようで2020-10-01 にMw6.5の地震が有りました。
 少し違いますがパターンはやや似ている感じもします。
 そして見落としてはならない点が有り、それは2009年3月16日の3日後の3月19日にMw7.9の大地震が発生している、と言う点です。
 今回はどうなるでしょうか。
 大地震や津波が無い事を祈りますが実際にどうなるのか、と言うのは「神のみぞ知る」としか言えません。



仕組みとアプローチ -  日本における破局噴火

2022-01-17 08:00:07 | 火山 地震 津波 
 破局噴火についてはその定義がまだ定かでないようですが、日本に於ける第四紀のVEI-7以上の噴火は次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

破局噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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破局噴火(はきょくふんか)は、地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火形式を表す用語。地球規模の環境変化や大量絶滅の原因となるもの[1]を指す。なお、正式な学術用語としてはウルトラプリニー式噴火(英語: Ultra Plinian)、大規模なカルデラの形成を伴うことからカルデラ噴火と呼ぶ場合もある。また、このような噴火をする超巨大火山をスーパーボルケーノ(英語: Supervolcano)と呼ぶ。
(中略)
定義
2015年現在、世界的な統一された定義は無いとされている[6]。
日本では、見かけ噴出量が 100km3以上を破局的噴火としている研究者がいる[6]。
アメリカでは、見かけ噴出量が 1000km3以上を「Supervolcano」としている[6]。
(中略)
第四紀のVEI-7以上の噴火
日本国内

9万-8万5000年前の阿蘇4火砕流・火山灰

7300年前の幸屋火砕流と鬼界アカホヤ火山灰
日本ではVEI-7以上の噴火は7000年 - 1万年に1回程度の頻度で発生している。最後のイベントは約7,300年前の鬼界カルデラ[12]。太字はVEI-8。

7,300年前 - 鬼界:幸屋(船倉)降下軽石・及びintra-plinian flowとして船倉火砕流 → 大地震 → 竹島(幸屋)火砕流・及びco-ignimbrite ashとして鬼界アカホヤ火山灰。総噴出量 96.8 km3 DRE以上。
3万年前 - 姶良:大隅降下軽石・及びintra-plinian flowとして垂水火砕流 → 妻屋火砕流 → 入戸火砕流・及びco-ignimbrite ashとして姶良丹沢テフラ。総噴出量 380 - 430 km3 DRE[13]。
3.9万年前 - 屈斜路:屈斜路Ⅰ火砕流。総噴出量 45~87 km3 DRE。
4.6万年前 - 支笏:マグマ水蒸気爆発 → 降下軽石 → 火砕流噴火。総噴出量 100~130 km3 DRE。
8.8万年前 - 阿蘇:Aso-4火砕流。総噴出量 380 - 790 km3 DRE[13]。
9.5万年前 - 鬼界:長瀬火砕流・及びco-ignimbrite ashとして鬼界葛原火山灰。総噴出量 138 km3 DRE。
10万年前 - 御嶽山 - Pm-Ⅰテフラ。総噴出量 30 km3 DRE。
10.5万年前 - 阿多 - 阿多火砕流。総噴出量 188 km3 DRE。
10.6万年前 - 洞爺:洞爺火砕流。総噴出量 38~77 km3 DRE。
11.5~12万年前 - 屈斜路:屈斜路Ⅳ火砕流。総噴出量 180~370 km3 DRE。
13万年前 - 阿蘇:Aso-3火砕流。総噴出量 96 km3 DRE。
14.1万年前 - 阿蘇:Aso-2火砕流。総噴出量 32 km3 DRE。
17.5万年前 - 阿寒:阿寒第2テフラ。総噴出量 56.8 km3 DRE。
20~30万年前 - 鬼首:池月凝灰岩。総噴出量 18~61 km3 DRE。
24万年前 - 阿多:阿多鳥浜火砕流。総噴出量 60 km3 DRE以上。
26.6万年前 - 阿蘇:Aso-1火砕流。総噴出量 32 km3 DRE。
33~34万年前 - 加久藤:加久藤火砕流。総噴出量 50~156 km3 DRE。
43~45万年前 - 姶良?:辺川-笠森5テフラ
48~53万年前 - 姶良?:竹山-笠森10テフラ
52~53万年前 - 小林 - 小林火砕流・及びco-ignimbrite ashとして小林-笠森11テフラ。総噴出量 156 km3 DRE。
60万年前 - 上宝:上宝火砕流・及び貝塩上宝テフラ。総噴出量 50 km3 DRE。
60万年前 - 霧島? - 下門-笠森18テフラ
87万年前 - 猪牟田:耶馬渓火砕流・及びピンク火山灰
100万年前 - 猪牟田:今市火砕流・及びアズキ火山灰
100万年前 - 玉川 - 玉川溶結凝灰岩D。総噴出量 32 km3 DRE。
100万年前 - 十勝三股(英語版):十勝三股火砕流。総噴出量 130 km3以上。
110万年前 - 塔のへつり:西郷火砕流
130万年前 - 塔のへつり:芦野火砕流
140万年前 - 塔のへつり:隈戸火砕流
160万年前 - 白沢天狗山:SK100-Kd24テフラ
165万年前 - 爺ヶ岳:大峰-SK110テフラ(kd25)
175万年前 - 穂高:恵比寿峠火砕流・及び恵比寿峠-福田テフラ(Kd38)。総噴出量 380 km3 DRE。
176万年前 - 穂高:丹生川火砕流・及び穂高-Kd39テフラ。総噴出量 300 km3 DRE。
176~200万年前 - 飛騨山脈のどこか:北沢溶結凝灰岩
176~200万年前 - 穂高?:曽根原溶結凝灰岩
200万年前 - 爺ヶ岳?:丹生子溶結凝灰岩
200万年前 - 爺ヶ岳?:一宇田溶結凝灰岩
200万年前 - 爺ヶ岳?:霊松寺溶結凝灰岩
200万年前 - 古焼山?:玉川溶結凝灰岩R4。総噴出量 84 km3 DRE。
220万年前 - 爺ヶ岳?:穂高3テフラ
220~230万年前 - 白沢天狗山?:谷口-Tspテフラ

大規模な火砕流噴火によってカルデラが形成された、或いは大規模火砕流・広域テフラで噴出量不明のイベント

完新世 - 黒瀬西海穴
後期更新世以降 - 硫黄島
第四紀 - 明神海丘
51万年前 - 北海道中部のどこか:上旭ヶ丘軽石流
62万年前 - 豊肥火山地域のどこか:誓願寺-栂テフラ
58万年前 - 鬼界:小瀬田テフラ
78万年前 - 鬼界?:安房テフラ
80万年前 - 向町:芦沢火砕岩など
110万年前 - 白滝:オロピリカ火砕流
110~135万年前 - 北海道道央?:支笏泥溶岩[14]
125万年前 - 十勝:十勝火砕流
130万年前 - 豊肥火山地域のどこか:敷戸テフラ
カラブリアン期後半 - 仙岩地熱地域:椈森牧場火砕流
140万年前 - 田沢湖:太平湖火砕堆積物
159万年前 - 北海道道央?:壮瞥火砕流[14]
162万年前 - 赤井川:長沢火山噴出物中部
カラブリアン期? - 栗駒地熱地域:小野田火砕流
180万年前 - 仙岩地熱地域:倉沢溶結凝灰岩
178~197万年前 - 仙岩地熱地域?:Kd44-中テフラ
190万年前 - 野平:半太郎沢溶結凝灰岩
190万年前 - 十勝?:美瑛火砕流
206万年前 - 赤井川:長沢火山噴出物下部
210万年前 - 飛騨山脈のどこか:坂東2-O1テフラ。大隅石を含む。
215万年前 - 飛騨山脈のどこか:OM1-OK2テフラ
180~300万年前 - 大畑:大畑層
200~300万年前 - 赤倉:奥羽山層
250万年前? - 七ツ森:宮床凝灰岩
260万年前 - 南九州のどこか:山之口火砕流
前期更新世~中新世末期? - 北海道道央?:滝ノ上火砕流[14]
日本におけるVEI-7以上の噴火は、加久藤より上位(33万年前以降)の陸上のイベントについては網羅されていると思われるが、これより下位、あるいは海底火山については網羅しきれていない可能性がある。

7300年前に鹿児島県南方沖の海底火山(鬼界カルデラ)で起きた巨大噴火が、当時の南九州で栄えていた縄文文化を壊滅させたことは、考古学上よく知られている[15]。東北地方や朝鮮半島でも赤橙色を帯びた“アカホヤ”と呼ばれる火山砕屑物が見つかっており、極めて規模の大きな破局噴火であったとされる。火砕流は半径100kmの範囲に広がり、大分県でも50cmもの厚みのある火山灰層が観察される。
阿蘇山では分かっているだけでも過去4回大きな噴火を起こし、約9万年前に起きた噴火は最大級の「破局噴火」であった。この噴火で阿蘇山は山体が崩壊。根子岳だけが唯一残されたが、奇妙な姿を残したのは、その影響を受けていると考えられる。その後、カルデラ湖が一時期出来ていた。カルデラの真ん中に中央火丘が隆起・噴火し、現在の姿になった。

引用終了

 このデータから見てとれる傾向については、「大規模な火砕流噴火によってカルデラが形成された、或いは大規模火砕流・広域テフラで噴出量不明のイベント」を除外したものについてに過ぎませんが、まず「110万年以前は本州でこのクラスの噴火が多かったのに対し、100万年前以降は九州以南と北海道でのものが比率として圧倒的に多くなった」、と言う事です。
 もう一つは99万年前以降は23件、100万年以前は18件、更に約100万年前の3件を前者に含めれば100万年前以降が26件、101万年前以前が15件と言う事になり、いずれにしても「ペースが上がっている」と言う事でしょうか。
 ただ引用資料にも有る通り、海底火山の噴火についてはわかっていないものも多いわけでその全容はわかっていません。
 少なくとも言える事は「少なくともこのクラスの噴火のペースが上がっていると思って対策しておいた方が良い」と言う事ではないでしょうか。

仕組みとアプローチ -  大規模噴火、そして半導体に依存した社会システムの危険性

2022-01-17 00:28:17 | 火山 地震 津波 
 トンガ沖で今月15日午後1時10分ごろ(日本時間)発生した大規模な海底火山の噴火の件で火山灰や軽石の影響が今後どうなるのかについて様々懸念されているようです。
 今回は大都市エリアから遠い場所での噴火だったのであまり問題にはなっていないようですが、これが仮に日本国内のどこかだったならばどうなるのか?と言う事で、やはり問題となるのは冷房、冷却ができにくくなる事かと思っています。
 この件については当ブログで2018年03月28日に、サブタイトル「火山噴火による火山灰で考えておかねばいけない事 それは冷房」で以前に書いた通りです。
 今は殆どあらゆるものがコンピューター制御、電子基板を使った電子制御に依存しています。
 ネットや通信などの情報系だけでなく、電気、水道、下水道、交通など殆ど全てです。
 これらのコンピューターや電子基板は半導体が使われていて、そしてそれらは発熱する為に冷却しなければいけません。
 冷却、冷房のシステムには火山灰は大敵なわけで、このあたりを予めクリアできるようにしておかないと大規模噴火の場合に社会システムがダウンする、と言うリスクが大きくなるのは当然かと思えます。
 対策は多々有るのですが、仮に海水とかの液冷で対応しようとしても去年の福徳岡ノ場の噴火による軽石でそれもままならないと言うリスクがわかって来たわけで、ならばどうすれば良いのかについて様々な対策が必須となるでしょう。