快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  阿蘇山噴火をどう見るか 雲仙岳の地震計振幅の値

2016-10-09 01:15:45 | 地震 津波
 今回の阿蘇山噴火が発生する前の兆候を示すデータとしては、多々あるようです。
 結果論になりますが、今回の状況をどう分析するか?で今後の予測にいくらかでも役に立てばと思い、筆者が気がついた事でも記事にしてみようかと思いました。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_unzn.html
雲仙岳観測データ
地震計振幅

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_asos.html
阿蘇山観測データ
地震計振幅

引用終了

 画像は直接ご覧くださ。
 これで見るとわかるのですが、当然の如く、阿蘇山の地震計振幅は107の午後から急激に上がり、そして噴火となりその後下降しています。
 通常、阿蘇山の地震計振幅はあまり変動が無いので、上昇した時点で異変にきがつくのですが、実は筆者はチェックすらしていませんでした。
 しかし仮にチェックしていて、雲仙岳が10/6~7に上昇していた事に気がついても、台風18号の通過の間接的影響とその後に計器に誤差でも生じてしまったのか?とも考えられ、更に仮に異変と気がついても地震が来るのか火山が来るのかはわからず、結局は様子見をしているうちに噴火となったと思われます。
 台風通過関連で地震計振幅の値が通常より大きくなったのに、地震も噴火も発生しなかったのは、確か今年の三宅島がそうだったかと記憶しています。
 では今後どうすれば良いのでしょうか?
 対策の一つとして、阿蘇山だけでなく、雲仙岳や霧島山との相対値で判断する、と言う手を筆者は考えました。
 今回は霧島山はあまり目立つ動きがありませんでしたが、雲仙岳の方は異変とも言える動きがありました。
 それは阿蘇山が10/7午後から急上昇したのに対し、雲仙岳は10/7午後から急落したのです。
 「阿蘇山の地震計振幅の値 - 雲仙岳の地震計振幅の値」 、つまり差の値(差分値)が短時間に最近に無い大きさになりました。
 わかりやすく言えば「この2つの地震計振幅の値について、差分値の時間微分値がとてつもなく大きな値になった」のでした。
 これが今回の阿蘇山噴火と関係するのかどうか、今の所はわかりません。
 ですが「今後の何度かのこの再現性を観察し、一つの指標として判断しても良い」と言う時も遠い将来、或いは来るのかも知れません。


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