私のスタートの時には雨は止んでいました。
私は真ん中くらいの位置でスタートです。
狭い道路に100人なので、追い越しもままなりません。
道路が濡れているので前走者が巻き上げる水しぶきが顔にかかります。
そしていよいよ激坂部分に突入です。
どんどんきつくなりますが、先に見えているカーブを曲がれば終わりだと思ってペダルを回しました。
でも、昨日に不安を抱いたトラブルが発生。
前走者のペースがいきなり落ちて蛇行を開始。私はよけきれずに前輪が接触。あえなく足をついてしまいました。
とりあえず自転車が乗れそうなところまで押して上がって走行を再開。きっとほとんどの人に抜かれたと思います。
その後の坂では何人かの人を抜いたような気がしますが、気が動転していたのかあまり覚えていません。でも、私のクラスの後にスタートした人にスパっと抜かれてレベルの違いに圧倒されたのはしっかりと覚えています。
最初の坂を登り切ればしばらくは平坦な道が続きます。美鈴湖の横を通って第一チェックポイントへ。そこを通過して、いよいよ10キロを超える坂道が始まります。
急な坂とゆるい坂が繰り返す林の中を通るコースです。
その坂を上り始めた頃には徐々に自分のペースがつかめてきて周りを見る余裕も出てきました。
少し走ると、同じ時刻にスタートした数人の人たちに追い付きました。何だか仲間意識とライバル心を感じてしまいます。
しばらく一緒に走った後、まだいけそうなのでスピードを上げてその人達を抜かしました。すると、同じようなスピードで追い抜いて行く人を発見です。背中に「パールイズミ」と大きくプリントされているのでとても分かりやすいです。この人に付いて行くことにしました。
しばらく走っていると、右足に異常が発生。昨日の試走で違和感を感じた右のふくらはぎがつりかけました。
左足だけでペダルを回しながら、右足のふくらはぎのストレッチをして回復に努めます。
ペースもがくっと落ちます。パールイズミさんは見えなくなってしまいました。
ゆるい坂道をゆっくり走っていると、先ほど抜いた同時スタートの人たちに抜き返されました。
この時は「リタイア」の文字が頭をよぎりました。それとも最後まで押してゴールするか,などと考えながら走っていると、嬉しいことに足のつりも治まってきました。
ペースを戻します。
少し進むと先ほど抜き返された同時スタートの人たちが見えてきました。気合いを入れて追い抜きます。
その後はしばらく順調でした。
同時スタートのクロスバイクの人に追い付きます。この人も気合いで抜きました。
でも、今度は左のふくらはぎがつりかけました。右足でペダルを回して回復させます。
平坦部分でクロスの人に抜き返されました。
でも、しばらくするとまた回復してきました。まったく人騒がせな脚です。
再びペースを上げて頑張ります。
クロスバイクの人に追い付きました。
ちょっと急な上り坂で抜きます。
その後は自分のペースと思われる速度で上って行きます。
でも、第三チェックポイントを越えたあたりから急にきつくなってきました。呼吸とかは大丈夫なのですが、体がうまく動かない感じです。
エネルギー切れ?朝ご飯が早すぎた?これが「ハンガーノック状態」か?、と思いながら我慢してペダルを回します。
ふと見ると、先ほどのパールイズミさんが自転車を押して上っているのが見えました。体に限界が来たのでしょうか?
あと少しで上り坂も終わるはずだと思って上っていると、救急車がサイレンを鳴らして追い抜いて行きました。この先で洛車事故があったのでしょうか?
沿道のスタッフの方が、「あと少しで坂道が終わるよ」と声をかけてくださいます。
このカーブを過ぎれば坂道も終わりかと思って頑張っても、まだ先に坂道が見えたときには死ぬかもと思いました。
やっと坂道が終わって、平坦と下りの部分です。
しかし、すごい霧です。眼下に広がっているはずの美ヶ原高原の景色は全く見えませんでした。
フロントギアをアウターに入れて足を回します。エネルギー切れのはずが意外なほどスピードが出ます。
5,6人で集団になって坂道を下って行きます。私は一番後方にいました。少し進むと直前の人のペースが落ちて、その先の人たちとの差が開いていきます。すぐに追い抜かせば良かったのですが、迷っている間に先の人たちは見えなくなりました。
前の人を抜かして右カーブを曲がります。すると、そこに先ほどの救急車が停まっていました。カーブを曲がり損ねて洛車したのでしょうか?大したことが無ければ良かったのですが。
やがて下り坂も終わって最後の二つの短い上り坂に突入。一つ目の坂で何人か抜いて、最後の坂では立ちこぎを交えて3人ほどを抜いてゴールしました。
タイムは2時間を切りましたが、目標の1時間40分に10分ほど届きませんでした。クラス内順位と総合順位は半分より下でした。これも目標の半分以上を達成できませんでした。
初級者の初めてのレースということで上出来かなと半分くらい納得していますが、もう少し頑張れたという思いも半分くらいあります。それと、ゴール時にはへとへとになるのを予想(期待?)していたのですが、意外と余力が残っている状態であるのも、少し悔しかったです。
ゴール後、自転車を置いて携帯で妻に連絡をしました。それからバナナをもらって食べました。美味しかったです。
預けていた荷物を受け取って、レインコートと長ズボンのレーシングパンツを着ました。
ゴール付近の様子です。
ゴール地点は雨でとても寒かったです。
下山は集団で行いました。下りはスピードが出るので、慎重に下りていきます。
途中、沿道でボランティアのスタッフと思われる方々に、「おつかれさま」と声をかけられて感動してしまいました。本当にありがとうございました。
長い下りでブレーキを引く手も疲れましたが、無事に下山終了。
息子と再会しました。
息子も予想よりは順位が良くなかったそうで、すこししょんぼりしていました。
息子曰く、「早い人はものすごく早かった」そうです。
朝にジュニアクラスに参加する小学生を見たときも、他の子供はすごく気合いが入っているなという感じだったので、これもうなずけました。
でも、結果発表でゴール時の印象よりも順位が上だったので、それなりに嬉しかったみたいです。副賞の水を3本もらっていました。
表彰式で上位入賞の人たちを見て、ヒルクライマーってすごくスマートな人たちなのね、と思いました。遅筋がすごく発達しているのでしょうね。筋肉質の人は全くいませんでした。残念ながら私はヒルクライマー体型ではありません。
表彰式で、視覚障害者の方と健常者の方が二人でタンデム自転車に乗って見事に完走されたということで特別に表彰されていました。すごいです。
表彰式の後は抽選会でした。LookのペダルやiPadなどが賞品でしたが、みごとに何も当たりませんでした。
その後自転車で車のところまで移動してから後片付けをして、ホットプラザ浅間というスーパー銭湯みたいなところに行きました。レースに参加された方々が沢山来ておられました。タンデムで完走された二人もそろって入浴されていました。
汗を流してさっぱりとして、そして岡崎を目指しました。
息子と二人で、「ツールド美ヶ原はすごく楽しかったね」と言いながら帰ってきました。二人とも、来年も出場する気持ちでいっぱいです。
土曜日の12時半に岡崎を出発しました。車の後ろに自転車を2台積んでいます。
高速を使って2時間ちょっとで松本に到着。でも市内の道路は混雑しています。
ゆっくりと大会本部のある松本市民球場を目指して進みます。
同じ方向に移動している県外ナンバーの車のほとんどには自転車の陰が見えます。
皆さん明日のレースに参加するのですね。
3時過ぎに球場に到着しました。
受付でゼッケンと計測センサーをもらいました。
息子が出場するジュニアのタイム計測はセンサーではなくて、係の人がストップウオッチで計測するそうです。
その後車に戻って自転車をおろして軽く試走しました。
浅間の温泉街を抜けて噂の激坂に初対面です。
沢山の人が試走をしていました。
噂の激坂は、確かにきついけれど上れないことはありません。
激坂部分をあっさりと通過し、息子は早いペースで上って行きます。
前日に頑張りすぎるのは良くないのにと思いながら付いて行っていると、私のふくらはぎに少し違和感が・・・。
まずいなと思っていると、息子がこの辺でやめようと言うので下りてきました。
途中、坂道から見える松本の町並みを撮影。良い景色です。
激坂を試走して一つの不安が頭をよぎりました。
道幅がせまいので、前の選手が停まったら自分も停まるしかなくなりそうです。
本番ではこの不安が現実になりました。
車に戻って松本城の南にある宿泊先のホテルに向かいます。
ホテルの部屋に荷物を置き、散歩プラス夕食へ。
散歩の途中でがま君に会いました。
信州といえばそばです。そば好きの息子の意見に沿っておそば屋さんへ。
美味しいおそばに息子も大満足していました。
ホテルに戻って大浴場で汗を流して、テレビを見てくつろいで、早めに就寝しました。
日曜日は朝4時に起床しました。
コンビニで買った朝ご飯を食べて、サイクルジャージとレーシングパンツに着替えました。ジャージにはゼッケンが付いています。
ホテルをチェックアウトして、車で会場に向かいます。
会場から少し離れた学校の校庭に車を停めて自転車の準備をしていると雨がぱらつき始めました。
6時頃に会場に行き、ゴール地点で受け取る下山用の荷物を車に預けます。
ジュニア用の運搬車もちゃんと準備されていました。
そして野球場の周りを自転車で回ってウオーミングアップです。
その後自転車を集合場所に置いて、雨宿りのためにテントの中に移動です。
周りの人々を見ると、立派な脚をしていて、派手なサイクルジャージを着込んで、私たちの自転車よりかなり高価な自転車に乗っておられる気合いの入った人たちばかりでした。
雨はなかなか止みません。
アナウンスによると、ゴール地点は雨と霧で、強風も吹いているそうです。気温は16度。でも、少しずつ空が明るくなり始めて天気も良くなってくる気配を感じました。
7時半。いよいよレースの開始です。チャンピオンクラスからスタートです。
その後女子ロード、50代、30代、40代のクラスが100人単位でスタートしていきます。私は40代のクラスです。
息子のスタートは最後で、小学生のクラスと中学生のクラスが同時にスタートしたそうです。
下の息子と一緒にツールド美ヶ原に参加してきました。二人とも怪我もなく無事に完走できました。
すごく楽しかったです。
写真はゴール後にもらったバナナと、私といつも一緒に走っている清志郎ボトルです。
タイムと順位については目標を達成できませんでしたが、何よりも、「体中の細胞をフル動員して」未体験の長い坂道を上った経験はとてもすばらしいものでした。
自分のおおよそのレベルが分かったのも良かったですし、レベルアップするためのポイントも分かった気がします。
松本も良いところで、息子も大変気に入ったようです。
今回は濃霧のため美ヶ原の景色を堪能することが出来なかったのが残念ですが、夏休みにでも家族で今回の自転車コースを走りに行きたいと思っています。
レースの詳細は後日に。
昼頃に下の息子と一緒に松本に向かいます。
天気がちょっと心配ですが、大丈夫なように祈っています。
自転車のレースに出るなんてことを去年の今頃の私は微塵にも思っていなかったです。
去年の今頃はフジロックフェスに行くかどうか迷っていたはずです。
松本まではフジロックが開かれる越後湯沢に向かうのと同じルートを走ります。
中学卒業以降は自転車にほとんど乗ったことが無く、スポーツともまったく縁の無かった私です。
こんな非体力系の私がどこまでできるか、自分のことながら楽しみです。
美ヶ原が終わったら、二度とヒルクライムはしないと思っているかもしれません。
それとも、ますます坂好きになっているのでしょうか?
全然脚が回りませんでした。
甘いものが欲しいなと思いながら坂を上っていました。
土曜日は名古屋で飲んで、その後も自宅で少し飲んだので、アルコールによる低血糖状態だったのかも知れません。
タイムは前回からほんの少しだけ良くなった程度で、タイヤを替えた効果は現れませんでした。
でも、千万町を上り切った後もそこそこ元気で、休まずに巴山のてっぺんまで行けたので、やはりそれなりに効果があったのかも知れません。
巴山を下りていつものように作手の道の駅に行きました。
今日はジェラート屋さんと出会えました。
早速、イチゴのジェラートをぱくつきます。
あっさりしていて、すごく美味しかったです。
ここのジェラート屋さんは新城に本店があり、放し飼いの牧場の直営店だそうです。だからとてもミルキーな味なんですね。
さらにジュースで糖分補給をして、田原坂を通って帰宅しました。
帰りは少しだけ脚が回りました。
いよいよ次の日曜日はツールド美ヶ原です。
それが終わったら、家族でツールド三河湖のエキスパートコースを試しに走ってみる予定です。
来週末に開催される坂上り大会の参加案内が本日届きました。
Gekisaka(激坂)って、なかなか怖い響きですね。
自転車初級者で、自転車の大会なんて一度も出たことがない私が果たして完走できるのでしょうか?
参加することにしたいきさつはと言うと、
一月ほど前に大会のホームページで美ヶ原の美しい風景を見て、こんなところを自転車で走れたら気持ち良いだろうなと思ったのが最初です。
でも、ツールド美ヶ原は国内でも有数の困難なコースらしく、序盤の「激坂」に撃沈して坂道を自転車を押して上る人たちもそこそこいるとのことで、私の脚ではとても太刀打ちできないだろうというのが正直な気持ちでした。
しかし、一度「したい」と思ってしまうと、その気持ちが止められない性分で、とりあえず地元の「激坂」と呼ばれている千万町坂を試しに上ってみました。ちなみに、美ヶ原の序盤と千万町坂は勾配が少し似ているのです。
幸か不幸か、何とか上れてしまったので、ポチッと登録のボタンを押してしまったのでした。
子供に参加登録したよと言ったら、下の息子は自分も出ると言い出して、結局二人で参加することになりました。
とりあえず今の私の目標は、
(1)完走すること。
(2)怪我をしないこと。
(3)ビリにならないこと。
です。
本気でトレーニングしている人に比べたら全然なんでしょうが、自分の出来る範囲で坂上りの練習もしています。
それと、昨日自転車のタイヤを替えました。それまではツーリング用の、パナレーサーの「ツアラー」26Cを使っていましたが、今回ヒルクライム用の、「レースtypeL」というタイヤにしました。チューブも「R Air」という、いかにも軽そうなのを使います。
昨日の夜に少し走ってみましたが、「えっ」と言うぐらい早く走れた気がしました。
錯覚じゃなければいいんですけどね。
美ヶ原まであと1週間。
あいにくの梅雨空でどれだけ走れるか分かりませんが、ビリにならないように頑張りたいと思います。
なかなか素敵な色のレスポールモデル。
そういえば、レス・ポールは昨夏に旅立っちゃいましたね。
でも、新聞ではそれほど大きな記事にならなかったと記憶しています。ちょっと寂しいですね。
さて、息子君はどこまで頑張って弾いてくれるのかな?
三日坊主で終わらないでね。
息子は妻の自転車を借りました。前がトリプルなので急な坂も登りやすくなるはずです。
息子は、千万町坂から巴山の一番上までどれくらいの時間で上れるかを測りました。
目標は40分台で上ること。そして、押して上らないことです。
私は前回よりも早く千万町坂を上るのが目標です。
実は先週の日曜日の夜に本屋で自転車の乗り方の本を買って、坂の上り方を勉強してきました。
頭では理解したつもりですが、果たして体が動いてくれるのでしょうか?
結果は、18分42秒(平均時速11.6キロ)で、前回よりは45秒短縮しました。
ちなみに、辛さは変わらなかったです。
本には1割短縮できると書いてあったのですが、なかなか上手く行かないですね。
でも多少は短縮できたので、良しとすべきなんでしょう。
千万町坂を上ったところで待っていると、程なく息子も上がってきました。
自転車は順調のようです。
息子にはそのまま素通りさせて、私が後からついて行きます。
二人で巴山を目指します。
私の普段のペースより遅いですが、へたることなく着実に坂を上っていきます。
ちょっと気付いたのですが、息子の呼吸はそれほど激しくありません。
子供なので筋力は無いですが、心肺機能は高いのかも知れません。
なるべく軽めのギアでペダルを早く回した方が良い結果が出るかもしれないと思いました。
約46分で巴山のてっぺんに到着しました。
まずまずのタイムだと思います。
千万町坂では草にタイヤをとられて一度足を着いたそうですが、押すことは無かったそうですので、良かったと思います。
それにしても息子の息が切れていないということは、全力を出していないということなんでしょうか?自分の息子ながら、よく分かりません。基本的に気分屋なので、坂上り大会でライバルがいればもっと頑張るのかも知れません。
ほとんど休憩せずに作手に向かって坂を下ります。
コンビニでエネルギー補給をして、田原坂を通って帰宅しました。
田原坂では沢山のローディさんが上っておられました。
何度も挨拶をしました。
ちなみに下の息子はシャイなので大きな声では挨拶できません。
頭も少ししか下げません。
ということですので、皆さん、お気を悪くされませんように。
今日は妻と下の息子(小6)の3人で千万町坂を上ってきました。
全長3.6キロ、平均勾配8.5%、一番きついところで16%の急な坂です。
私と下の子が今月終わり頃に、ある坂上り大会に出ることになっているので、そのための練習です。
前回はタイムを測るのを忘れてしまったのですが、今回はちゃんと計測しました。
私は3週間前に一度上っているので、今回は「どうしたらキツイ坂を上手く上れるか」を考えて上るつもりでした。
でも、結局、キツイ坂の辛さを再認識させられただけで、あらためて自分の脚力の無さを実感しました。
下の子は、「足を着かずに上る」のが目標です。
妻は、「前よりも、もうちょっと頑張ってみよう」って感じです。
朝7時に自宅を出発。天恩寺でトイレ休憩です。
その後千万町坂まではスピードを抑えめで走ります。
いよいよ坂上りの開始です。
子供を先に行かせます。
その後に妻が続きます。
写真を撮ろうとしましたが、子供があっと言う間に視界から消えてしまいました。
仕方なく私もスタートです。
最初はゆるい坂なので、20キロ以上で進みます。
妻をパスします。
だんだんと勾配がきつくなります。
子供が立ちこぎをしています。
こんなところでガンガン立ちこぎしてると後が続かないよと思いながら、後ろに付きます。
子供がシッティングになったところで、「じゃあね」と追い越します。
まだ速度は15キロくらいをキープできていますが、息があがって来ました。
どんどん勾配がきつくなります。
坂の後半に入ると、時速10キロを切って、それ以降10キロ以上になることはほとんどありませんでした。
実は、最後まで10キロを切らないように上るのが目標だったのですが、最初飛ばしすぎたのか、うまく足が動きません。
最後のキツイ部分を乗り越えて、何とかゴール。
タイムは19分27秒。
平均時速は11キロ。
息子は急勾配のところで自転車を降りてしまったようです。
妻は少しだけ自転車を押して上がって、25分くらいで頂上に着きました。
後3週間、もっと鍛えて脚力と持久力をつけないと、悲惨なことになりそうです。
それと、精神力もつけないと。後から考えると、もうちょっと頑張れたところもありました。
息子は妻の自転車を借りることになりました。フロントが3段(50-39-30)なので、今日よりはマシになるはずです。
その後、巴山を上って作手の道の駅に行き、鹿肉ライスバーガーを食べて、まったりと休憩をしました。
くらがり渓谷に向けて田原坂を下りて行くと、沢山のローディさん達が上って来るのに出会いました。
自宅手前のミニストップでアイスクリームを食べて満足して帰ってきました。
しっかりと下調べをしていなかったため、淡路島の坂道についてよく知りませんでした。
淡路島の南は坂道が多いのですね。
坂は1つしか無いと勘違いしていたのでした。実際は昼食までに勾配10%前後の坂道を断続的に3つ経験することになりました。
一つ目の坂は少しきつかったですが、無事に乗り切りました。
下る途中で謎のパラダイスが出現し、上の子が喜んで写真を撮っていました。
その後海岸線を走ります。すばらしい海の景色が広がっています。
途中で自販機を見つけたので水分補給です。
洲本から福良までの40キロはコンビニが無いので要注意です。
また海岸線を走りますが、逆風のためきつかったです。ここではサポートカー付きの若いローディさん達に抜かされました。
しばらく走るとまた坂道になりました。
妻と子供は聞いていなかった坂道の出現にすこし嫌気が出たみたいです。疲れも出てきたようです。
ここで小口径の自転車に乗った初老の方に出会いました。上り坂は自転車を押して上がり、それ以外は自転車に乗って進まれているようです。なかなかの良いペースで、このあと終盤まで抜きつ抜かれつを繰り返すことになりました。楽しい自転車旅行を満喫されているのでしょう。
少し走ると三つ目の坂が出現です。
妻と子供達はうんざりして坂道の一部は押して上がったそうです。
私の方は、淡路島一周を「アウター縛り」で走るつもりでした。つまり前のギアを重いのにして、足に負荷をかけることで脚力アップのトレーニングをするつもりだったのです。
一つ目と二つ目の坂道は大丈夫でしたが、三つ目の坂道を上り切ったところで左足の太もも後ろ側の筋肉がつりかけました。他の三人が上ってくるまでストレッチをして、何とか走り続けることができそうでしたが、子供の状態を考えても夕暮れまでに岩屋に帰り着くことができるか不安が出てきました。
福良に向かって進む下の子
午後の1時をまわって何とか福良のローソンまでたどり着きました。
フェリーで一緒だったローディさんや、南の海岸沿いの道で抜かされたサポートカー付きのローディさんたちとも再会しました。しばらくすると小口径のおじさんもやってこられました。
ここで弁当を買って食べましたが、日陰のない炎天下のため子供もグロッキー気味でした。
少し場所を移動して、うずしおドームなないろ館の屋内で休憩しました。
すると、出発した頃に出会った若いローディさん達もここで休憩をとっていました。
しばらく休憩して、何とか大丈夫だと言うので出発します。
道の駅に行くのは断念しました。
午後2時をまわっていました。残り80キロです。
疲れ具合からして平均速度は20キロくらいしか出ないはずです。それと途中の休憩に1時間は見ないといけません。計算だと7時過ぎることになります。
夜間走行の覚悟をしながら何とか暗くなる前に岩屋に到着できることを目標に走り出しました。
県道25号線に出ると、さっき再会した若いローディさん達と合流することになりました。彼らは、「早い」「中くらい」「遅い」の3グループくらいに分かれて走っているようです。
私は他の家族と離れて中くらいのグループの後ろを走り、妻と子供は遅いグループの後ろを走ることになりました。
道の駅うずしおに向かう道と岩屋に向かう道の分岐点でお兄さん達と別れました。彼らは道の駅に行かれたみたいです。私たちは25号線を岩屋に向かいます。
子供達の疲労はまだまだ抜けないみたいで、こまめに休憩をとります。
小口径のおじさんとフェリーで一緒だったローディさんと抜きつ抜かれつを繰り返します。小口径おじさんの体力には脱帽です。
津井というところで道が分からなくなって地図を見ていたら車に乗ったおじさんが教えてくれました。ありがたいです。
妻と子供を先に行かせて地図をリュックにしまっていると、またさっきのお兄さんローディさんたちが前を通過していきました。私も後を追います。
妻と子供は200メートルくらい先の坂道を上っています。「早い」人が追い抜かすのが見えますが、私の前の「遅い」グループのスピードが上がってくれません。仕方ないので立ちこぎして抜かせてもらいました。
彼らは少し先のローソンで休憩されたみたいです。「早い」と「遅い」の速度差が大きいので、ペースを合わせるのが大変そうです。
私たちは先に進みます。しばらく進むと、また「早い」人が追い抜いていきました。その後しばらくして「中くらい」の人が私たちの前に出ますが、逆にペースダウンになってしまいます。抜こうかどうしようかと思っていると、彼らは群家のローソンで休憩を取られました。これで彼らとはお別れでした。
日も傾いてきて涼しくなってきたからでしょうか、子供達もだんだんと元気になってきました。
ペースも上がります。30キロ以上のスピードで進みます。
そして室津のファミリーマートで最後の休憩です。
残り20キロを切っています。この調子なら夜にはならないでしょう。最後の一頑張りです。岩屋に向かって進みます。途中で小口径のおじさんをパスします。
残りもわずかですが、なんと上の子のタイヤがパンクしてしまいました。焦りながらチューブ交換します。
そして再出発。さすがに30キロを維持するのが難しくなってきますが、海岸線に出てしばらく走ると海の上にたこフェリーの姿が見えて嬉しくなりました。
あと少しです
ここでフェリーで一緒だったローディさんをパスします。
やがて明石大橋が見えてきて、それをくぐるとあっという間に岩屋港に到着です。6時前でした。
色々トラブルがありましたが、何とか完走できました。
走行距離:160キロ
走行時間:6時間47分
平均速度:23.6キロ
乗客が多かったですが、何とか6時10分発のフェリーに乗れました。
明石に着いて自転車を車に乗せて食事をしました。
その後高速で岡崎へ。途中渋滞をいくつか乗り越え、11時半に岡崎到着です。
反省点:淡路島を甘く見ていました。それと、道順をもっと頭に入れておくべきでした。家族の集合写真を撮るのを忘れました。
感想:しまなみ海道より楽(妻と上の子)。しまなみ海道より辛かった(私と下の子)。子供達は地図を見て、「淡路島って大きいね。よく自転車で一周できたね」
残すは琵琶湖一周180キロです。6月は他の予定もあるし、夏は暑くて体力的に厳しいと思うので、秋に挑戦予定です。