学校の 帰りにつまむ 渋い味

タマちゃんの小学校は
田舎の山間部で
小高い峠を越えて
歩くと学校まで約３０分

帰りは山道を
漫画を読みながら
途中で腰をおろして
読みふける
車がくる心配もない

池の土手にある
真っ赤な「ゴブ」
ちょうど食べごろと
採って食べる

食べだすと止まらない
ちょっと渋みの残る
「ゴブ」だけどおいしい

池に落ちると危ないから
親から止められていたけど

帰ってから塾があるわけではないし
帰れば家の手伝いが待っている
だからゆっくり
遊びながら帰ったあのころ



★「グミ」のことを出雲では「ゴブ」と言ってたと思う