上石神井の駅のそば。一休みのためドトールに入った。ここは、狭いバージョンの類の店で禁煙・喫煙の分け隔てがない
ま、しかたない。ここしかなかったからここの席に座る。
店内に篭るタバコの煙はしかたない。そして、この匂い。何ともいえないこの臭さ。
我慢するしかない。
しばらくすると隣席の男が、タバコを吸い始めた。 ムム……ムム……。
灰皿に置きっぱなしになっていたタバコの紫煙が幻想的な形を作りながら流れてくる。鼻腔に入る。
敏感に行動を起こした私は身体の位置を30cm後ろにずらす。
よし、これでいいだろう。
すると、三秒もしないうちに次の煙が襲ってくる。顔を露骨に横にする。
気づいたらしい。その人席を立った。 ふ～～～。
すぐに、別の人が座ってきた。
もしこの人も、タバコを吸う人なら帰ろう、と心に決めた。
……
タバコを取り出しライターをカチっと鳴らした
…………「ありがとうございました」と明るい声が聞こえた。
