昨日、昼食から帰る道すがら、自分の風体に異常を感じる。それは身体でなく身にまとう装飾品の類いのようである。
歩く度に靴の裏がパカパカ……。左の足のほう……?
足でなく、靴であることはこの状態から分かる。
ローソンのところで、歩をゆるめる。おかしい。
止まって、左ひざを曲げ前屈みで足の裏を見る。
……あれ? 何ともなっていない。_____ふむ。気のせいか?
また歩き始める。
パカパカ、、、、、パカ、、、パカ……。
ローソンから10mほど行ったところで再度、歩を緩める。止まる。
もう一度、前屈みになって足の裏を覗き込む。
……うむ、何ともない。なんで? 気のせい? のわけない。また歩き始める。
パカッ……。
もう間違いない、確実にこれは異常だよ。うん? 後ろ?
曲げた左ひざを後ろに高く上げ、からだを捻りながら見る。
げっ、、、、、、、、靴のかかとが剥がれ落ちそうに、大きく口をあけていた。
あわてて、後ろに人がいないか、確かめる。
ふ~~~~~、大丈夫、誰もいない。見られていないはずだ。
簡単に、それは剥がれた。
歩くと、若干左が傾く。
左つま先に力を加え左のかかとを浮かせて、左右の高さを保つ。
我ながら上手い歩き方に驚愕する。
帰りは、両面テープで固定、そして家路についた。
てなわけで、今日は会社にいる。