田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ジュピターズ・ムーン』

2018-01-19 10:59:00 | 新作映画を見てみた

浮遊シーンをカメラワークで見せる



 舞台はハンガリー。医療ミスで病院を追われた医師のシュテルンは、難民キャンプで出会ったシリア人の少年アリアンが、重力を操り、浮遊する能力を持っていることを知る。シュテルンは、金儲けに使えると考え、アリアンをキャンプから連れ出すが…。

 寓話的な発想に、難民やテロ、宗教の問題などを内包させた、摩訶不思議な雰囲気を持った映画。SFの持つ可能性の一つを提示しているとも言える。CGではなく、カメラワークで浮遊シーンを見せる。ハリウッドからは決して出てこないタイプの映画だ。

コメント
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