これは序章故の物足りなさなのか?
少年ジェイクは、夢で見た「巨大な黒いタワー」「拳銃使いの戦士」「魔術を操る黒衣の男」が、「中間世界」と呼ばれる異界に実在することを知る。実はダークタワーは、世界の均衡を保つ塔であり、ジェイクは、それを崩壊させようとする黒衣の男(マシュー・マコノヒー)と、それを守ろうとするガンスリンガー(イドリス・エルバ)の争いに巻き込まれていく。
監督はデンマーク人のニコライ・アーセル。これは一種のパラレルワールド物なのだろう。シングルアクションの二挺拳銃を持つガンスリンガーのキャラクターは、西部劇のそれを思わせ、ちょっと面白いが、全体的には支離滅裂な話で、90分なのにひどく長く感じる。スティーブン・キングの原作は全7部構成だとか。だとすると、これは序章故の物足りなさなのか?