『48時間』(82)(1983.11.9.日比谷映画)
サンフランシスコ市警の刑事ジャック(ニック・ノルティ)は、脱獄犯一味に同僚を殺されてしまう。ジャックは、脱獄犯のかつての仲間で服役中のレジー(エディ・マーフィ)を48時間仮釈放し、捜査に協力させるが…。
白人と黒人の対立と友情を描いたバディムービーとしては『手錠のまゝの脱獄』(58)の流れをくむとも考えられる。ウォルター・ヒルの演出はちょっとだれるところもあるが、マーフィのマシンガントークは見もの。
【今の一言】マーフィはこの映画の成功を主演作の『ビバリーヒルズ・コップ』(84)につなげ、製作者のジョエル・シルバーは後に白人と黒人の刑事コンビが活躍する『リーサル・ウェポン』(87)をプロデュースすることになる。その意味では、ちょっとした“始まりの映画”だったとも言えるのかもしれない。90年には続編の『48時間PART2/帰って来たふたり』も作られた。