先日読了した双葉十三郎さんの『アメリカ映画』が大変参考になったので、続けて、その続編とも呼ぶべき、1954(昭和29)年発行の『現代アメリカ映画作家論』を手に入れて読んでみた。ラインアップは、
【研究】
ウィリアム・ワイラー、ジョージ・スティーブンス、ジョン・フォード、アルフレッド・ヒッチコック、ジョン・ヒューストン、ビリー・ワイルダー、フレッド・ジンネマン、エリア・カザン、ジーン・ケリー、フランク・キャプラ、ヘンリー・コスタ―、ウィリアム・ディターレ、アンソニー・マン、チャールズ・チャップリン
【素描】
セシル・B・デミル、ラオール・ウォルシュ、ヘンリー・キング、キング・ビダー、クラレンス・ブラウン、エドマンド・グールディング、ハワード・ホークス、ルイス・マイルストン、レオ・マッケリー、ウィリアム・A・ウェルマン、ジョージ・キューカー、マービン・ルロイ、ヘンリー・ハザウェイ、マイケル・カーティス、ロバート・シオドマク、ジョセフ・L・マンキーウィッツ、ビンセント・ミネリ、チャールズ・ウォルターズ
双葉さんは、結構好みがはっきりしていて、カザンはボロクソ、ホークスについても「ぶった切るような接続を得意としているので流れが良くない」と書いている。その時代の証言としてはとても興味深く読んだが、映画の出来や監督の評価は時代によって変化するものだと改めて知らされた。