久しぶりに京成バラ園を訪れた。以前発見した、ヘンリー・フォンダ、ケーリー・グラント、グレース・ケリー、カトリーヌ・ドヌーブに続いて、今回はセクシー・レクシーという名の付いたバラを発見した。これはレックス・ハリスンのニックネームだ。バラより名札の方が気になったりして。
黄色いバラはヘンリー・フォンダ!?
ところで、バラ園には松戸から新京成に乗って向かったのだが、途中、五香(ごこう)駅に停車した際、妻が「確か、ここのすし屋が寅さんの映画に出てきた」という。すし屋が印象的な寅さん映画と言えば、浅丘ルリ子演じるリリーがラストですし職人(毒蝮三太夫)と所帯を持つ『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(73)だ。調べてみると、寅(渥美清)の代わりにさくら(倍賞千恵子)が訪ねたのは確かに五香駅近くのすし屋だった。
幸せそうなリリーを見て、兄のことを思い一瞬寂しそうな表情を浮かべるさくら。ところが、その頃寅は世話になった北海道の牧場を訪れて、明るく楽しく旧交を温めている。そして広々とした大地に高らかに流れるテーマ曲。決して暗く終わらないこのシリーズの真骨頂とも言える名場面だ。そういえば、あの映画には、リリーが母親を訪ねるシーンで五反田の新開地も出てきたなあ。