田中雄二の「映画の王様」

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“裏若大将”江原達怡

2021-05-13 09:21:20 | 映画いろいろ

 1960年代、東宝の名脇役として活躍した江原達怡が亡くなった。

 加山雄三が主人公の田沼雄一を演じた若大将シリーズの、大学の部活動のマネジャーで、後に雄一の妹の照子(中真千子)と結婚する江口(多湖)役で知られる。

 加山とは、黒澤明監督の『椿三十郎』(62)『赤ひげ』(65)でも共演。後者の冒頭で、加山演じる保本登に嫌味たらたら小石川養生所内を案内し、自分はさっさと養生所から出ていく津川玄三役が出色。

 最近作られたNHKのドラマで、津川がずっと養生所に残り、“いいやつ”になっていくのを見て、映画の津川がちょっとかわいそうに思えたものだ。

 他方、『独立愚連隊』(59)以来、岡本喜八監督作の常連でもあり、『殺人狂時代』(67)の“鞭の殺し屋”が印象に残る。

 テレビの「ウルトラQ」(66)の第1話「ゴメスを倒せ!」や「傷だらけの天使」(74)でも見掛けたが、後者の時はだいぶやつれて見え、その後、ほとんど見掛けなくなってしまった。

 役柄の上では、ひ弱で人のいい感じの青年を多く演じたが、実際は、加山とは同い年で、慶応ボーイでスポーツ万能というところも同じだったというから、いわば“裏若大将”だが、俳優としてはいささか線が細かったか。

 自分は、ゴジラをはじめ、東宝の映画を見ながら育ったところがあるので、こういう人の訃報を聞くと、感慨深いものがある。

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【ほぼ週刊映画コラム】『ファーザー』

2021-05-13 06:06:54 | ほぼ週刊映画コラム

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『ほぼ週刊映画コラム』

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『ファーザー』



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