田中雄二の「映画の王様」

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【ほぼ週刊映画コラム】『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

2021-12-02 11:32:05 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
エディとヴェノムのラブストーリー
『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1304473

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「鬼平犯科帳」「インスピレイション」=「勘ばたらき」

2021-12-02 09:57:17 | テレビ

 亡くなった歌舞伎俳優の中村吉右衛門は、若き日には、新藤兼人監督の『藪の中の黒猫』(68)や篠田正浩監督の『心中天網島』(69)といった実験的な時代劇映画に出たこともあり、「斬り捨て御免!」「武蔵坊弁慶」といった主演ドラマもあったが、映像作品でのイメージを決定づけたのは、父の松本幸四郎に続いて火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じた、池波正太郎原作のドラマ「鬼平犯科帳」(89~16)だろう。

 こちらは、先に萬屋錦之介版(80~82)でも親しんでいたので、各ストーリーは知ったものも多かったが、大きく違ったのは、フラメンコギターバンド、ジプシー・キングスの「インスピレイション」に、春(桜)、夏(花火)、秋(紅葉)、冬(雪)といった四季の風景や、江戸の人々の暮らしぶりを織り込んだ映像を重ねたエンディングの存在。一見、ミスマッチとも思える組み合わせだが、なぜかピタリとはまった。このエンディングのおかげで毎回ドラマの余韻に浸ることができた。

 このドラマのプロデューサー能村庸一の『実録テレビ時代劇史』によれば、この曲を見つけ出したのはフジテレビのプロデューサー鈴木哲夫で、スタッフはこの曲を「インスピレイション」ならぬ「勘ばたらき」と呼んでいたという。
 
 1話完結のドラマの中では、「血頭の丹兵衛」の日下武史、「一本眉」の芦田伸介、「泥鰌の和助始末」の財津一郎、「むかしの女」の山田五十鈴、「雨乞い庄右衛門」の田村高廣といったゲストたち、そしてスペシャルの「密偵たちの宴」などが印象に残っている。

 与力・佐嶋忠介の高橋悦史、同天野甚造の御木本伸介、沢田小平次の真田健一郎、密偵・相模の彦十の江戸家猫八、小房の粂八の蟹江敬三、大滝の五郎蔵の綿引勝彦、井関録之助の夏八木勲ら、すでに亡くなったレギュラー陣も多い。あの世で“お頭”を迎えて、皆で一杯やっているかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=8hrBEks4Quk

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1940年代日本映画ベストテン その6『酔いどれ天使』

2021-12-02 07:22:35 | 俺の映画友だち

『酔いどれ天使』(48)(1980.1.12.並木座.併映『どですかでん』)

 公開から32年たった今も少しも色あせることのない名作。志村喬演じる酔いどれ医者の真田が、後の『赤ひげ』につながるのか。三船敏郎が、若さ故に破滅するやくざの松永を見事に演じている。山本礼三郎が演じたやくざの登場場面の異様な雰囲気と、ラストのペンキまみれで死んでいく三船=松永の姿が絶品。

 名セリフ「説教されて出直すには年を取り過ぎているわい」「仁義なんてもんはやくざの安全保障条約みたいなもんだ」(真田)

(1982.2.12.)

 フジテレビが志村喬追悼として『酔いどれ天使』を深夜に放送。

 この映画こそが黒澤映画の原点だろう。この映画には、徹底的に悪を憎みながら、その半面、弱者を温かい目で見つめる優しさがある。後期の大作ではなぜかその優しさが変容してしまった感があるだけに、この映画が持つ厳しい優しさに心を打たれる。

 三船敏郎演じる松永を一見突き放すかのように描きながら、どこかこの男を悪にし切れない甘さがある。志村喬演じる酔いどれ医者の真田は、当時の黒澤自身の気持ちを代弁しているのかもしれないと思った。

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『映画の森』「2021年10月の映画」転載

2021-12-02 00:15:03 | 映画の森

「KyodoWeekly」10月25日号から「映画の森」2021年10月の映画」共同通信のニュースサイトに転載。


https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2021-12-01_3652106/

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