『SCREEN(スクリーン)』 2022年2月号に、「未体験ゾーンの映画たち2022」全27作の紹介記事掲載。表紙は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。
『SCREEN(スクリーン)』 2022年2月号
https://screenonline.jp/_ct/17505324
未体験ゾーンの映画たち2022
https://ttcg.jp/movie/0816900.html
『SCREEN(スクリーン)』 2022年2月号に、「未体験ゾーンの映画たち2022」全27作の紹介記事掲載。表紙は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。
『SCREEN(スクリーン)』 2022年2月号
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未体験ゾーンの映画たち2022
https://ttcg.jp/movie/0816900.html
『吾輩はカモである』(33)(1986.8.25.)
財政難に陥ったフリードニア国は、大富豪のティーズデール夫人(マーガレット・デュモンド)に資金援助を依頼、夫人は、お気に入りのファイアフライ(グルーチョ・マルクス)を首相にすることを条件に承諾する。一方、隣国の大使はフリードニアの乗っ取りを画策し、スパイを送り込むが…。
グルーチョ、チコ、ハーポ、ゼッポのマルクス4兄弟が、ファシズムを痛烈に風刺した傑作コメディー。監督はレオ・マッケリー。ルネ・クレールの『最後の億萬長者』(34)とチャールズ・チャップリンの『独裁者』(40)の先駆的な作品だが、ナンセンスな笑いとアナーキーな風刺が効き過ぎたのか、もう一つピンとこなかった。
【蛇足】スチュアート・M・カミンスキーの小説『私立探偵トビー・ピータース』シリーズの中に、『吾輩はカモじゃない』(イラスト和田誠)がある。
『ロープ』(48)(1984.6.2.新宿ヴィレッジ2:併映『ハリーの災難』)
舞台はマンションの一室。エリート思想を持った2人の男(ジョン・ドール、ファーリー・グレンジャー)が、自らの優秀さを証明するため完全犯罪をたくらみ、友人をロープで殺害し、チェストに死体を隠す。2人は、その部屋に被害者の親や婚約者を呼んでパーティーを催すが、大学教授(ジェームズ・スチュワート)が2人の異常な行動に気付く…。
アルフレッド・ヒッチコック初のプロデュース作であり、初のカラー作品でもあるこの映画は、10分間撮影(テン・ミニッツ・テイク)を巧みにつなぎ、全編をワンシーンで撮ったように見せたばかりでなく、映画の本編と実際の時間が同時に進む、リアル・タイム形式で描いている。ただ、実験精神にあふれてはいるが、映画自体は上出来とはいかず、悪趣味が目立ち、後味の悪さが残った。
たまたま併映が、同じく“死体遊び”を、こちらはブラックユーモアたっぷりに描いた『ハリーの災難』(55)だったこともあり、数年の間のヒッチコックの変化を知ることとなった。
で、同じように、原作は舞台劇で、“箱の中の見えない死体”をコメディとして描いたのが、フランク・キャプラ監督の『毒薬と老嬢』(44)。こちらは見事に面白い。
「ヒッチコック・フェスティバル」から
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3accc015be853b44bf5dd26904687f5a