田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『東京2020オリンピックSIDE:A』

2022-06-01 11:09:14 | 新作映画を見てみた

『東京2020オリンピックSIDE:A』(2022.5.31.東宝試写室)

 新型コロナウイルスのまん延で1年延期となり、開催自体が疑問視された今回のオリンピックは、その存在意義をはじめ、さまざまな問題を提起した。だからこそ、ただ競技を追うだけでは済まされないところはあったと思う。

 だが、このドキュメンタリーについては、果たして問題提起がしたかったのか、お得意の映像詩的なものが撮りたかったのか、選手のバックグラウンドや内面に迫りたかったのか、主眼がよく分からない。そのどれもが中途半端であり、脈略もないから散漫な印象を受ける。

 また、「アスリートも人間である」というのがテーマだったようだが、それを表現するために、選手や関係者へのインタビューを多用した点にも疑問が残る。これではオリンピックで選手が見せたパフォーマンス自体が薄く見える。

 前回の市川崑の『東京オリンピック』(65)も、記録か芸術かで賛否両論あったが、少なくともインタビューなど入れずに、映像で勝負していた。ひたすら彼ら、彼女らの姿を映すことで、言葉以上のものを感じさせた。記録映像の真骨頂はそこにあるのではないか。この場合のインタビューは逃げやごまかしではないのか。 

 この「SIDE:A」はアスリートや関係者、「SIDE:B」は非アスリートに取材したものだという。だから「SIDE:B」がインタビュー主体になるのは分からなくはないが、アスリートを映す「SIDE:A」で、実際にどんな競技が行われ、どんな勝負が展開されたのかが浮かんでこないようでは本末転倒だと思う。

 そもそも、オリンピックの記録映画の監督がなぜ河瀨直美なのかという疑問が、この映画を見てさらに募った。これこそが、さまざまな人選で失敗し、物議を醸した今回のオリンピックの象徴ではないのかという気がした。

オリンピック記録映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/182a7c09eca1cb94cfc2054752351e46

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小学生の時に見た映画 1972~73

2022-06-01 09:11:45 | 映画いろいろ

1972.3.12.荏原武蔵野館
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン/帰ってきたウルトラマン/ミラーマン/みなしごハッチ/かしの木モック/天才バカボン

1972.8.5.荏原武蔵野館
男はつらいよ 柴又慕情/祭りだお化けだ全員集合!!/吹けば飛ぶよな男だが

1973.3.17.荏原武蔵野館
ゴジラ対メガロ/飛び出せ!青春/パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻/ジャングル黒べえ


4月から中学生になった。

1973.8.館山竹映
新・同棲時代-愛のくらし-/ときめき

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「BSシネマ」『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

2022-06-01 06:18:08 | ブラウン管の映画館

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(18)

『ビッグイシュー』が出てくる
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2c9010f7c681d71b1eeb631e041b6458

『ボブという名の猫2 幸せのギフト』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e4f3267b1577f965dd4695bf1408806e

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする