『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(97)
天才的な数学の才能がありながら、過去の出来事のため、心を閉ざす青年ウィル(マット・デイモン)と最愛の妻を亡くし深い喪失感を抱く精神分析医のショーン(ロビン・ウィリアムズ)との交流をガス・ヴァン・サント監督が端正な演出で描く。デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を書き、アカデミー脚本賞を受賞した。
(2005.6.13.)
原稿執筆確認のために『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』を見る。先日、偶然、ガス・バン・サント監督作のリメーク版『サイコ』(98)を見たばかりなので、両作ともそつなくまとまっているようで実は突っ込みが足らないというところが共通点だと思った。
まあ、今回の原稿のテーマ「映画にみるアダルト・チルドレン」から、この映画を“アダルト・チルドレンの多重構造”として考えれば、書きやすいとは思うのだが…。この手の話なら『白い刻印』(97)もありかな。
舞台がボストンなので、隠し味としてレッドソックス、ネタ(1975年のワールドシリーズ第6戦の延長12回裏にカールトン・フィスクが放ったサヨナラホームラン)が登場するのがちょっとうれしかった。
ボストン『ミスティック・リバー』
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