昨日のNHKは、料理にドキュメンタリーにと、まさに平野レミデーだった。そんな中で思い出した本がある。
『ド・レミの歌』(平野レミ)(1993.11.18.)
これまで、平野レミ=和田誠夫人というのが、どうにもイメージに合わなかったのだが、先日NHkスペシャルで放送された彼女の家系のルーツを探る「北米人武威と署名した男」は中々興味深い内容だった。
加えて、最近彼女の父である平野威馬雄という作家にも興味を持ち始め、彼の著書を探してみたものの中々見つからないもので、その代わりと言ってはなんだが、彼女の著書である『ド・レミの歌』を読んでみた。
自由奔放に育った少女時代から、シャンソン歌手、ラジオパーソナリティとして活躍した青春時代、和田誠と出会って1週間で結婚し、3年後に長男を出産する新婚時代までを自由闊達に綴っているのだが、何とこれがある種天才的な表現力を示した大傑作だった。
というわけで、彼女に対するイメージがすっかり変わり、今や和田家は憧れの対象になってしまった。いつか嫁さんをもらったら、記念にこの本を進呈しようかな。
【今の一言】などと30年前に書いていたが、いまだに妻には渡していない。そんなことはつゆ知らず、レミさんの料理のファンである妻は、今レミパンを愛用している。