『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(2024.10.28.オンライン試写)
山中の廃墟で一緒にかくれんぼをして遊んでいた弟の日向が行方不明になった過去を持つ兒玉敬太(杉田雷麟)。その後も日向は見つからず、敬太は行方不明者を捜すボランティア活動に従事している。
そんな彼のもとに、母親から古いビデオテープが送られてくる。そこには日向がいなくなる瞬間が映されていた。霊感のある同居人の天野司(平井亜門)はそのビデオテープにまがまがしさを感じ、敬太に深入りしないよう忠告するが、敬太は忌まわしい過去の真相を暴くために動き出す。敬太を取材する記者の久住美琴(森田想)も加わり、3人は日向が失踪した山に足を踏み入れるが…。
近藤亮太監督が、日本ホラー映画大賞で大賞を受賞した短編映画を自ら長編映画化。Jホラーを代表する清水崇が総合プロデュースを手がけた。
この映画、最近のホラー映画の常套手段である、過度な脅かし、CG処理、特殊メーク、ジャンプスケア(恐ろしい大きな音とともに映像や出来事を突然変化させるテクニック)、血しぶきなどはほとんど見られない。さらに主役の3人にインタビューした際にスモークもたかなかったと知らされた。
というわけで、手作り感満載の昔ながらのホラーの作り方をしているのだが、その分モキュメンタリー感やYouTubeなどの動画をほうふつとさせるところがあり、古さと新しさが共存したような独特の気味の悪さを感じさせられた。
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