田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『レディ・プレイヤー1』YouTube Spaceトークセッション

2018-04-19 16:54:28 | 仕事いろいろ
スピルバーグ・バブル取材もこれでお終い。何やら祭りが終わった後みたいで少し寂しい気もする。



https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1147847

https://www.youtube.com/watch?v=vAHMAqeKVoU
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【インタビュー】『レディ・プレイヤー1』スティーブン・スピルバーグ監督

2018-04-19 11:13:37 | インタビュー

 「皆さんを、空想と希望のある世界にいざないたかった」という、『レディ・プレイヤー1』のスティーブン・スピルバーグ監督にインタビュー。
 
 

 普段、インタビューをする際には、なるべく私情ははさまないようにしているのだが、昨日はそうはいかなかった。何しろ『激突!』(71)から、ずっとリアルタイムで見続けてきた映画の監督が目の前にいるのだから。

 話を聞きながら、『ジョーズ』(75)は中学時代の親友だったIと一緒に松竹セントラルで見たなあ、『未知との遭遇』(77)は高校時代の悪友kたちと一緒にテアトル東京で見たなあ、大学時代の『レイダース/失われたアーク』(81)は亡くなったOさんと一緒に有楽座で見たなあ…。『ジュラシック・パーク』(93)には甥を連れていき、『A.I.』(01)はロサンゼルスで見、『宇宙戦争』(05)以降は妻と一緒に見ることが多くなった、などといろんな人や事柄が思い出されて困った。それで、つくづく「ずっとこの人の映画を見てきたのだ。この人を嫌いになることはできない」と納得したのだった。

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1147818

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【インタビュー】『レディ・プレイヤー1』タイ・シェリダン&オリビア・クック&森崎ウィン

2018-04-19 07:33:05 | インタビュー

 スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『レディ・プレイヤー1』で、主人公のウェイドを演じたタイ・シェリダン、彼と行動を共にするサマンサを演じたオリビア・クックとトシロウ役の森崎ウィンに話を聞いた。



「撮影中は監督がお父さんで、僕らは彼の子どものようでした。お父さんが子どもたちを遊園地に連れて行って、想像力をかき立てさせて、面白いものを作るという感じです」(タイ・シェリダン)

「監督は本当に子どものような好奇心を持った方なんです」(オリビア・クック)

「監督のハグを感じると、もうその1日はきれいな1日になるんです(笑)」(森崎ウィン)

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1147715

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タビアーニ兄弟の映画 その3『グッドモーニング・バビロン!』

2018-04-18 06:36:03 | 映画いろいろ

 そしてタビアーニ兄弟は、オムニバス映画『カオス・シチリア物語』(84)をはさんで、映画草創期のハリウッドに移住したイタリア人の職人兄弟の姿を描いた『グッドモーニング・バビロン!』(87)に行き着く。

『グッドモーニング・バビロン!』(87)(1987.11.14.日比谷シネシャンテ)



 タビアーニ兄弟とは『父パードレ・パドローネ』(77)『サン★ロレンツォの夜』(82)以来の再会である。両作品でイタリアの片田舎の風土を色濃く描いた彼らが、今回はアメリカと組んで、ハリウッド草創期を背景にした映画を撮ると聞いた時には正直なところ戸惑った。それは、あれだけイタリアの匂いを強く感じさせる監督が、合作映画を撮ってうまくいくのか? という疑問があったからだ。

 ところが、見ているうちに、そんな杞憂はどこかに吹っ飛んだ。思えば、ハリウッドの草創期は、職を求めてやって来た移民たちのたまり場でもあった訳で、この映画の主人公の兄弟(ビンセント・スパーノ、ホアキン・デ・アルメイダ)をタビアーニ兄弟の分身として捉えれば、前半の相変わらずのイタリアくささ、一転、アメリカに渡ってからのハリウッドドリームの世界を、一つの線でつなげて見ることができたのた。

 さらに、この映画は、兄弟が照明係として太陽光をスタジオに差し込ませるシーンの美しさ、『イントレランス』(1916)を撮影中のD・W・グリフィス(チャールズ・ダンス)が吐く少々くさいが感動的なセリフ…など、映画作りに対する愛に満ちあふれていた。また、兄弟を名もない裏方として描くことで、1本の映画にいかに多くの人々が携わっているのかを知らしめ、大道具や小道具を作る彼らの仕事ぶりを映すことで、イタリアもアメリカも超えた職人気質を歌い上げる。

 そして、第一次大戦に応召され、戦場で瀕死の状態に陥った兄弟が、子供たちへのメッセージとして、互いの姿をカメラ(フィルム)に収める切ないラストシーンで、映画を撮ることへの執着を見せる。

 これら、映画への愛がストーリーの縦糸だとすれば、横糸は、いかにもイタリアらしい父(オメロ・アントヌッティ)と子や、兄弟の愛ということになるだろう。こうした兄弟の絆の強さは、タビアーニという、二人で一人の兄弟監督だからこそ描けたに違いないと思えるのだ。

【今の一言】と、これは大好きな映画だったのに、これ以降、彼らの映画とは何故か縁がなかった。

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【インタビュー】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』アンソニー・ルッソ監督

2018-04-17 21:10:16 | インタビュー

 今回、監督をするに当たって、ファン目線に立ち返り、今までのシリーズを全て見直してみたという。そして、それぞれの監督による、キャラクターに対する解釈の違いが逆に面白いと気付いたらしい。その結果、キャラクターの一人一人が持ち味や個性を生かしながら、新たな相手と絡むことで、思わぬケミストリーが生まれる瞬間を楽しんだとのこと。映画は27日公開。



https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1147470

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タビアーニ兄弟の映画 その2『サン★ロレンツォの夜』

2018-04-17 09:26:48 | 映画いろいろ
『サン★ロレンツォの夜』83.6.21.(初見の際のメモを)



 こういう映画のことを珠玉の名編と言うのだろう。一人の少女の目(成人した少女の回想)から見た戦争の実態、と言っても『禁じられた遊び』(52)ほど悲しくはない。それは『父パードレ・パドローネ』同様、ユーモアと残酷さを同居させるという演出の中から、戦争の愚かしさ、空しさ、滑稽さを浮かび上がらせているからだ。

 第二次大戦末期、ドイツ軍の撤退によって村を追われた人々。最初、少女の目には夜間遠足か、ちょっとした冒険のように映る。中には、家の束縛から逃れ、新しい生活が始められると喜ぶ女もいる。だが、やがて彼女たちも戦争のむごさを身をもって知ることになる。そして仲間の何人かが死に、何人かが生き残る。それぞれの村人が存在感を持って描かれ、一人の少女が語る物語が、やがて集団のそれへと変化していく。

 描かれた時代や背景の類似ということもあるが、同じくイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督の『1900年』(76)同様、民衆のたくましさ、戦争終結後の喜びと虚脱の描写が見事であった。

 ラストは、今では成人したかつての少女が、自分の娘に過去の体験を寝物語で話しているシーン、つまりファーストシーンに戻ってくる。開け放たれた小窓から見える夜空の美しさが心に残る。この美しい空の下で、再び悲劇を起こさぬように、という願いを込めたような、これまた見事なラストシーンであった。

 うん。確かにこれは好きな映画だった。
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タビアーニ兄弟の映画 その1『父パードレ・パドローネ』

2018-04-17 09:14:33 | 映画いろいろ
 昨日インタビューしたアンソニー・ルッソは、弟のジョンと共同で映画を撮る、いわゆる兄弟監督である。コーエン、ダルデンヌ、ウォシャウスキー、ファレリー…、今でこそ兄弟監督はたくさんいるが、その嚆矢はイタリアのタビアーニ兄弟ではあるまいか。その兄弟の兄ビットリオが亡くなった。彼らの映画の公開は1980年代のミニシアターブームと重なる。ある意味、そうした時代の波が日本と彼らの映画を結び付けたと言ってもいいだろう。

 サルデーニャ島の羊飼いの父子の葛藤を描いた『父パードレ・パドローネ』は77年の映画だが、日本での公開は82年。第二次大戦末期のトスカーナ地方を舞台に、ドイツ軍の撤退によって村を追われた人々の姿を描いた『サン★ロレンツォの夜』と同時期に公開され、こちらは名画座(大井武蔵野館)の二本立てで見た。



『父パードレ・パドローネ』83.6.21.(初見の際のメモを)

 最初は、単なる父子もので、厳格な父親から独立していく息子の自我の確立を描いただけの映画かと思っていたら、これが大間違い。イタリアの片田舎の風土や自然をベースに、残酷、エゴ、ユーモア、愛といった人間が持つ根源的な心情を浮かび上がらせるような映画だった。

 結局、この父と子の仲は最後までしっくりしないのだが、陰惨なイメージは浮かんでこない。それどころか、妙な温かさを感じてしまったのは何故なのだろう。

 この映画の父親は、日本の古いタイプの親父のように、威張るだけ威張って、決して自分が悪いとは認めない。気に食わなければ平気で子供を殴る。そのくせ妙に情にもろい。子供にとってはやっかい極まりない存在なのだが、その反面、親父が強いというのは息子にとってはうれしいことでもあるわけで…。それが、子供が大きくなるに連れて、強かった父親の弱さや老いを見るようになるのは寂しいことでもある。イタリアという国は何となくその辺りの心情が日本と似ているのかもしれない。

 そういえば、ピエトロ・ジェルミの『鉄道員』(56)もそんな映画だったなあ。それにしても日本にこういう頑固親父がいなくなったのはいいことなのか悪いことなのか、などと思ってしまった。

 うーん、今から35年前はこんなふうに考えていたのか。
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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』アンソニー・ルッソ監督

2018-04-16 19:37:37 | 仕事いろいろ
 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のアンソニー・ルッソ監督にインタビュー取材。



 今回は、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)とドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)、あるいはガーディアンズとソー(クリス・ヘムズワース)といった、キャラクター同士の意外な組み合わせを楽しんでほしいそうだ。

 詳細は後ほど。
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ミロス・フォアマン監督が亡くなった

2018-04-15 15:10:42 | 映画いろいろ
 ミロス・フォアマン監督が亡くなった。寡作の人だったが、遺したのはどれもいい映画だった。



 『カッコーの巣の上で』(75)のラストで、ジャック・ニッチェの名曲をバックに、一人去っていくウィル・サンプソンの姿が忘れられない。
https://www.youtube.com/watch?v=esyMmxQ5hkY

 『20世紀の映画監督名鑑』という本で最初に書いた原稿が彼に関するものだった。その意味でも思い出深い人である。



『アマデウス』(84)については↓
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e436083c28ccf2851c502c9319b91dfc

『宮廷作家ゴヤは見た』(06)レビュー(『ビッグイシュー日本版104号』)

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【ほぼ週刊映画コラム】『女は二度決断する』『さよなら、僕のマンハッタン』

2018-04-13 20:35:07 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

クルーガーが入魂の演技を見せる
『女は二度決断する』
『卒業』+ウディ・アレンのような
『さよなら、僕のマンハッタン』の2本立て

 

詳細はこちら↓

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1147276
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