絵手紙の小池邦夫さんの奥様からの絵手紙
私が庭の乙女椿を撮影した後でポストに入っていました!
山梨県忍野村に小池邦夫美術館があるそうです。元気になったら行ってみたいと思います。
奥様には、学生時代に同じ学科でノートをお借りしたことがあります。
当時も、とても綺麗な字でした。
音楽家鳩山寛先生の葉書
今日事務所に届きました。
沖縄民謡十九の春に
一銭二銭の葉書さえ
千里万里と旅をするという歌詞があります。
先生との四十年にも及ぶ長いお付き合いも、たった一枚のハガキから始まったのです。
『題名のない音楽会』という毎週日曜の朝放送されている音楽番組の公開放送に、沖縄をルーツに持つ友人が申し込んだ一枚の葉書が、幸運を運んで来ました!
大学入学後まもなくして、葉書が当選した友人と二人で渋谷公会堂での公開録画を鑑賞して、はじめて触れた真のオーケストラの余韻に浸っていました。
私は田舎育ちのおのぼりさんですから、人を押しのけたり、東京のスピードとかに慣れていなくて、赤電話の順番がビリになり、会場を出るのが、一番最後になってしまいました。
ところがそれが出会いを産んだのです!
帰り支度をして楽屋を出ていらっしゃった鳩山寛先生と出口付近で、ばったりお会いしたのです!「素晴らしい音楽を聴かせて下さってありがとうございました。」とお礼の言葉をお掛けしました。
「音楽は好きですか?」「ハイ!」「じゃあ今度招待券をおくりましょう。」
大学の寮の住所を書きました。先生は、本当に招待券を二枚送ってくださいました。
上野の文化会館で、バレーの森下洋子さんの胡桃割り人形の公演でした。ワクワクしてその日を待ちました。当日何と私たちの席のすぐ脇に、美濃部都知事が座っています!
私たちの席は本当の招待席だったのです!
もうまるで夢のような出来事でした!
それからもいっぱい葉書を出して、抽選で当たると、公開録画を鑑賞しました。
黛敏郎さんのダンディーな語り口、指揮者の小林研一郎さん、民謡や、シャンソン、世界の音楽など色々な素晴らしい文化に触れることが出来ました。
極めつけは、芥川也寸志さんとお話できたことです!
それまでの私の人生の中で、二番目に感激した出来事です。(高校生の時に作家の三浦綾子さんにファンレターを出してご主人の光世様から手書きのお返事が来たのが一番です。)
国文学を勉強していると言う話をさせて頂きました。
場所は上野の文化会館の側の喫茶店。
鳩山寛先生はバイオリ二スト。昭和48年当時は、東京交響楽団のコンサートマスターをなさっていました。
加藤剛、島田陽子出演の松本清張の砂の器の映画にも出演していらっしゃいます。
先生のお手紙に人の出会いの運の面白さを覚えますと書かれています。