大震災の瓦礫の片付けが遅々として進まないと非難する人がいる。
重機を使ってさっさとやれと大声で批判する人がいる。
確かに瓦礫は、衛生面、防災面、あらゆる面で、困ったものだと思う。
しかしながら、その中に、沢山の行方不明者の方々が埋もれていらっしゃる可能性があるのです。
やはり人間の力で、コツコツと丁寧に目視しながらやって行くしかないのではないかと思います。
そうすれば、あんなに丁寧に探してくださったのにと諦めもつきます。
もう100日も経ちます。
でも、悲しみはまだ始まったばかりです。
母の遺品を整理する時、兄嫁の事務的な態度にひどく傷ついた私です。
たった18日の闘病生活で、サヨナラの挨拶も、ありがとうのお礼の言葉も交わさないで逝った母の遺品を眺めて、一つ一つの遺品に一粒一粒涙した私です。
瓦礫は、無責任に違法投棄されたゴミではありません。災害に遭った方々の人生そのもの、生活なのです。
思いやりの気持ちで、瓦礫の山を見て欲しいと思います。
そして、片付けに協力して欲しいと思います。