今日は、芸術家岡本太郎の力強い、含蓄のある言葉を紹介します。
人生は積み重ねだとだれでも思っているようだ。
ぼくは逆に積み減らすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。
やりきれない。
でも、だからこそ行動するんだ。
障害を全身で受け止めて、逆に生きがいにしてしまうんだ。
絶望の中に生きることこそがおもしろい。
そうやって生きる以外にない、それがほんとうの生きがいなんだ。
四十五年以上前に一度だけ岡本太郎に会ったことがある。
デパートの個展会場であの独特の風貌で異様なまでの存在感を放っていた。
絵は全然解らなかったけれども、普通の人ではないということだけは判った。(天才の放つオーラを感じた?)
何も持たないで、どんな人に育てられるのか、どんな人生が待っているのか、何もかも解らないで丸裸で産まれて来た私。
これからどうなるのかも、実は明日のことも正確には解らない。
だけど、それなりの知識が将来を不安にさせる。
絶望はしていないけれども、楽観もしていない。
凡人の私は、まだまだ障害を生きがいには出来ない。
せめて、障害を全身で受け止めて、行動することにしよう。