今日の富士山と災害への備え
今日木曽御嶽山が噴火しました。
私共は木曽の開田高原に縁がありますので、恩人の墓参に何度となく訪れています。
交通の便は昭和の頃よりも随分便利になりました。
御嶽山は信仰の山として長い歴史を持っていますが、近年は山ガールなどが増えて、趣味として気軽な気持ちで登る方々が多いようです…
富士山と同じ様に観光地化が進み、山の神聖さ、気高さ、恐ろしさが薄れて来ているようです。
先達さんがいなくても、ハイキング感覚で登れるようになったようですね…
以前訪れた時にも軽装でハイヒールの奥さんと飲酒直後のご主人の日本人のシニアカップルを見て、唖然としたことがあります。お二人とも余りに非常識な行動を取られる方々でしたので、「どちらからいらっしゃいました?」と声をかけると、
関東地方のある県からだと日本語で答えて二人で辺り構わず大騒ぎしていました。
六根清浄と唱えないまでも、山の神への畏敬の念は忘れないで欲しいと思います。
山の神の怒りとは申しませんが、自然現象の脅威は凄まじいものがあります。
穏やかに見える富士山も何度も噴火しました。
火砕流が流れて山の木々が焼け尽くされたこと。
人の頭位の大きさの火山弾が飛んだこと。空が真っ黒になって息苦しかったこと。
火山灰が畑に厚く積もって作物が全滅したこと。
古くから言い伝えられて来た山の噴火の恐ろしさです。
命からがらやっとのことで助かった後も食べ物にも困ったようです。
火山噴火は地震とは違った恐ろしさと備えの必要性を私たちに教えてくれます。
米や麦、小豆は石蔵。味噌は味噌倉。サツマイモはサツマグラ。
里芋は地面を深く掘って地中へ。台所は釜屋と言って母屋と別棟。渡り廊下で行き来。
旧家には災害への備えが残っています。