小雨模様の庭でエンドウ豆の花が咲いています。
矢のはしる事は弓のちから
矢のはしる事は弓のちから
男のしわざは女のちからなり 日蓮 富木尼御前御書
ABさんが国の権力を握ってから、矢、矢、矢とやかましいです。
三本の矢がどうしたと言うのでしょうか?
矢は的を射る為に放つのです。
的外れの事ばかり言っている、周りの状況が良く把握出来ない者の放つ矢が、的に命中するとは到底考えられません。
矢を放つのは、弓の力。
人は一人では生きられません。
弓と矢の関係は、盾と矛の関係とは全く異なっています。
彼の言動は矛盾だらけです。
中学校で学習する古文にも、弓射ることに対する心得が書かれています。
ある人、弓射ることを習ふに
ある人、弓射ることを習ふに、諸矢をたばさみて的に向かふ。
師の言はくГ初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。
毎度ただ、得失なく、この一矢に定むべしと思へ。」と言ふ。
わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。懈怠の心、みずから知らずといへども、師、これを知る。
この戒め万事にわたるべし。
道を学する人、夕には朝あらむことを思ひて、重ねてねんごろに修せむことを期す。
いはむや、一刹那のうちにおいて、懈怠の心あることを知らむや。なんぞ、ただ今の一念において、ただちにすることのはなはだ難き。
吉田兼好 徒然草九十二段
諸矢 (もろや) 二本の矢
懈怠の心 (けだいのこころ) 怠りの心
一刹那(いっせつな) ほんの一瞬
解りやすい教えです。
初心者は、
二本の矢を持ってはいけない。
後のもう一本に頼って、いい加減な心になる。
毎回当たるとか外れるとか考えないで、ただこの一矢で決着を着けようと思え。
ABさんの唱える三本の矢
兼好の時代からこの一矢に定むべしと言われて来ているのに、
二本どころか、三本の矢が聞いて呆れます。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる!式の愚かな物の考え方。
矢は的を射る物です。昔、的は獲物や敵だったのです。
天に向かって放てば、自分の頭の上に落ちて来ます。
当てずっぽうに放つのは甚だ危険な行為です。
ABさんの放つ的の定まらない
三本の矢は、
どれだけの国民を犠牲者にしたら気が済むのでしょうか?
来春の実りが楽しみです。