夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

伝えると言うこと

2015-12-04 22:15:07 | 日記・エッセイ・コラム

       伝えると言うこと

先日

何年かぶりに訪れた三島の有名な鰻屋さんの鰻丼

 

   伝えると言うことは、とても難しい。

写真だとかなり正確に形態を伝えることが出来る。

店の様子や混み具合も写真で判断可能。

  しかし

味や、臭いは言葉にしないと伝わらない。

数字は伝達の客観的優れもの。

開店早々。駐車場には車が10台以上。

値段は鰻重2700円。鰻丼2150円。(内税)

 2150円が高いかどうかは各人の価値観が決める。

鰻重

 

 

高速道路を使って、関東地方や県内各地からわざわざ食べに来る人たちがいる。

運転手を車に待たせて、食べているお偉いさんがいる。

午前11時の開店迄、駐車場で待っているお客さんが三組も。(私たち夫婦は偶然11時頃に到着。)

天然鰻は入荷数が少ないので、鰻が終わった時点で終了。

グループの誰かが都合で一人でも欠けていたら次のグループに順番が回ってしまう。

入り口の待合室が大きくて、待ち時間が長そう。

今時新築の三階建てのビルの鰻屋さん!!

 

そんなに人気があって、美味しいのかと興味を持つ。

行って食べてみたいなと思う。

 

肝心の味や、臭い。

鰻を柿田川の水につけておくので泥臭くないとか、

お米も美味しい。とか

食べ物本来の話は伝えていないのに、

周囲の情報で店を判断している。

 

鰻丼と言う具体的な形のある物でさえも、

その全部を伝えることは難しい。

 

まして、愛や心や夢や希望を伝えたり、理解することはもっと難しい。

 

 

      

                   静岡県と山梨県の県境付近の 美味しいのに、残念なお店 

富士川天然鰻のお店

鰻丼の味は本当に美味しくても、店が汚い。

トイレも不潔。

店主の飼い犬が店の中をうろついている。

こういう店を伝える時には、

店の様子は一切書かない。

      ひたすら鰻丼の様子を伝えるべし。

 

                    真実をより正確に伝えると言うことは難しい。