処暑
二十四節気の一つ
旧暦七月申の月の中気で、新暦八月二十三日ごろです。
涼風が吹き渡る初秋の頃で、暑さも収まり、収穫の候も目前となります。
二十四節気
古代中国では陰暦が用いられ、日付が太陽の位置とは無関係であったので、春夏秋冬の循環による暖・暑・涼・寒の往来のズレを生じることになりました。
これを補う為に、日付けとは別に季節区分法が必要となり、一期を約十五日に、一年を二十四節気に分けました。
つまり太陽の黄道上の位置、黄経360度(周天360度のこと)を二十四等分した位置にそれぞれの節気を配置して、
一年の気候の推移を知るようにしたものです。
二十四節気は順に
立春 りっしゅん
雨水 うすい
啓蟄 けいちつ
春分 しゅんぶん
清明 せいめい
穀雨 こくう
立夏 りっか
小満 しょうまん
芒種 ぼうしゅ
夏至 げし
小暑 しょうしょ
大暑 たいしょ
立秋 りっしゅう
処暑 しょしょ
白露 はくろ
秋分 しゅうぶん
寒露 かんろ
霜降 そうこう
立冬 りっとう
小雪 しょうせつ
大雪 たいせつ
冬至 とうじ
小寒 しょうかん
大寒 だいかん
高島易断所本部編纂 平成三十一年神宮館海運暦を参考にしました。
春分や秋分のように祭日になっている誰もが知っている節気もありますが、
処暑や霜降、清明、穀雨、小満、芒種等は、日本人でも名前も意味もましてや新暦の何日頃か迄知っている人は限られていると思います。
今日は処暑ですので、
暦や古典文学等にあまり縁の無い人に知って頂きたくて、記事にしてみました。
実は二十四節気よりも日本人に馴染みの深い暦日があります。
処暑の後直ぐにやって来る二百十日 (にひゃくとおか)もその一つです!!
二百十日は雑節(ざっせつ)の暦日です。
雑節
陰暦で一年間の季節の推移を把握する為に、二十四節気の他に、
補助的な意味から、設けられた特別な暦日。
雑節は主として生産生活や自然生活に照らし合わせて作られており
特に農事と深い関係を持っているものが多いのが特徴です。
雑節は古くから庶民の日々の生活の中に溶け込んで、民族行事や年中行事として伝統的に用いられています。
雑節にはどんな暦日があるのかしら?
節分
初午
彼岸
八十八夜
入梅
半夏生
二百十日
二百二十日
土用
彼岸
盂蘭盆
社日(しゃにち) 土地の神、五穀の神を祀り祝う日。春分、秋分の日に最も近い戊(つちのえ)の日を言う。
上巳の節句 じょうしの節句=桃の節句 昔は三月初めの巳の日に雛を祭ったので、上巳の名が残った。
端午の節句
七夕祭
菊の節句 重陽(ちょうよう)の節句
大祓
皆様多分殆ど馴染みのある暦日だと思います。
家の外やっと風鈴チリチリと 2019年8月22日 孫息子作
小学生の孫息子は処暑と言う言葉は未だ知りませんが、やっと涼風が吹いてきた処暑の様子を
身体全体、耳から感じ取ったのだろうと思います。