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母の遺言~■挫折に負けるな!■メサイア楽譜の遺品から

2014-05-04 22:44:59 | 日記
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こんにちは。
木々の新緑が目に鮮やかな5月スタートです。


緑色と対になるのは赤色

季節的には真逆のクリスマスカラーですが
赤い楽譜の話にしようと思います。


・・・・・

母親の遺品を整理していたらメサイアの楽譜が出てきて

その楽譜の改訂版を自分が知らずに使っていたことを知りました。

(本日のブログ記事は、先月亡くなった母へ捧げます)

・・・・・

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■日本におけるメサイアの初版楽譜


母が亡くなって、いろいろと遺品の整理をしていました。

音大を卒業して小学校の教員をしていた母なので
実家には楽譜がたくさん残されていました。

そのなかに、赤茶けたメサイアの楽譜を見つけました。

・・・・・
和田書店
昭和二十三年八月二十五日 初版発行
・・・・・


その楽譜は
tarebonが大学時代に合唱団で使っていたメサイアの楽譜の
旧版楽譜だったのであります。


母の遺品の和田書店版(上)と、tarebon所有の基督教音楽出版版(下)


和田書店版の中表紙と基督教音楽出版版の中表紙


※※※

ヘンデルの「救世主(メサイア)」ほどひろく人々に熱唱せられ、熱狂的大衆に聴かれたる作品は稀である。実に音楽史上のユニークな存在である。

(中略)

これは我国最初の「救世主」全曲訳歌詞附出版である。拙訳、又出版上の不備も多いが、我国大衆の「救世主」演奏及研究の進展に資するところがあれば無常の幸である。

訳及編者 木村英三郎 1948年

※※※


初版の序文は

tarebonが大学時代に合唱団で使っていたメサイアの楽譜

基督教音楽出版 昭和62年9月10日 第49版

にも引き継がれて掲載されています。



■親子の縁と仕事の縁


母がメサイアの初版楽譜を使っていたことは
遺品を整理するまで知らなかったことなので

不思議な親子の縁を感じるのですが


こういうことをもう少し
深い意味で理解してみました。




プロの音楽家(声楽家)になりたかったのに
顎関節を痛めてしまい

その結果しかたなく
小学校の教員になりましたが


最終的に「自分の天職は音楽家ではなく教育者だった」
と気がついた、というのが

母の人生の結論でもありました。




天職というものは
ストレートに見出せない。


最初の希望が挫折して
別の道を歩むことから

実は見出せることもあるようです。


■オペラからオラトリオへ


楽譜の縁ということで、ヘンデル(1685-1759)の話でまとめよう。


“音楽の母”の最高傑作「メサイア」は
挫折の果てに生み出された作品です。


※※※

ロンドンでは、ヘンデルのオペラを演奏するためのオペラ・カンパニー「王立音楽アカデミー」が作られ、ヘンデルはオペラ作曲家として順調なスタートを切りました。しかし劇場内部の派閥争いや、風刺劇「乞食オペラ」のヒットのために客足が遠のき、ヘンデルの苦労も空しくこのオペラ・カンパニーは倒産してしまいます。


ヘンデルは自分の財産を投じて興行を再開しますが、今度はこれに対抗して「貴族オペラ」が作られ、またも苦戦を強いられます。一人で作曲も、上演も、劇場経営もこなす激務に追われる中、1737年(52歳)脳卒中になって演奏から退かねばならなくなりました。

※※※
三ヶ尻 正「「メサイア」ハンドブック」ショパン2000年より



そして母の使っていた和田書店の初版と、tarebonが使っていた基督教音楽出版の第49版の両方に掲載されていたメサイア楽譜の序文から



※※※

ヘンデルがこの不朽の巨作を思いたち、これをものにしたのはその頃の事であって、1741年彼が56歳、まさに晩年期に入らんとする時であった。

Opera よりOratorio楽に転向しはじめて、この表題に思付くようになった事情と意図とには実に宿命的なものがあったように思われる。


彼は死に至るまでに34回これを指揮し、1759年4月14日には最後の公演を終えて、その受難と復活日の中間土曜日に昇天した。はげしかった多難の音楽生涯が、静かに天の栄光に移されたのである。


訳及編者 木村英三郎 1948年

※※※



・・・就活生へ、新社会人へ・・・

挫折をしても、けっして負けるな。

ヘンデルはオペラ作曲からオラトリオ作曲に仕事を変えたことで
成功したのだから。


tarebonの母も、おそらくそういうことを
教育者として言い残したかったと思うのだ。


そういうものだと
tarebonも思うものだからね。



2014.5.4



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