こんにちは。
本日午前中のブログで
武田薬品工業が2013年の採用から
TOEIC730点を採用条件にする
という話を書きました。
「TOEIC730点」という点数から
後輩さんの動きも書いておきますね。
◆東京都立三鷹中等教育学校(2010年開校)のチャレンジ
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都立の中高一貫校はいずれも社会的リーダーとなり得る人材の育成を目標としていますが、同校校長の茂泉吉則先生は、就任にあたって社会的リーダーとは何かをあらためて考えたそうです。
そして、「勤労・責任・思いやりという3つの資質を兼ね備えた人材が社会的リーダー。勤勉に働き、自分の行動に責任を持ち、人に思いやりを持って接することで、社会に貢献する人間を育成する」との方針を定めました。
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英語は中3で英検準2級合格、また、高3でTOEIC730点獲得が目標。中1生は11月時点で93%が英検4級に合格しているそうです。
※※※
全国中学入試センター「学校選択」2011.1号から
1999年に教育改革の一環でスタートした中高一貫教育制度で、
2010年4月の時点で公立中高一貫校は全国に176校あります。
将来の進路を考えるキャリア教育も
各校で独自の取り組みがなされています。
三鷹中等教育学校の場合は
・自分や仲間のことから地域・社会へと視野を広げて
・その中で自分自身の将来プランを考察し
・課題学習としてまとめ、発表することで
「大学の先にある、人としての生き方・在り方を考えさせたい」
ということのようです。(同誌の記事から)
◆下の世代が育つ意味
就活生は、自分たちの後輩の10代が
中高一貫校でこれから学んでいく教育内容も知っておこう。
後輩たちの目線が就活生を眺めています。
親世代や我々がいろいろとアドバイスを言ったところで
素直に言うこと聞けるかといえば、難しい部分もありますよね。
むしろ今の中高一貫校の10代が
将来を目指して一生懸命に勉強している姿を
黙ってながめるほうが
就活のモチベーションアップにつながる部分も
あるのかもしれません。
★★☆☆★★
今一度、就職活動で
自分は何を目標にしているのかを静かに思い出そう。
「大学の先にある、人としての生き方・在り方」
を考えている中高一貫校の10代に
誠実に語れる内容を持っているかどうか。
すぐに答えられなくてもいいですが
こういうことを考えないよりは
考えながらエントリーシートを書いてみよう。
★★☆☆★★
今日はダブルで書いたよ。
ではまたね
旧制中学(ナンバースクール)の伝統が復活するような気分でもあります。
といっても私はそれほど古い人間じゃないよ。高校時代は80年代の後半ですので^^
TOEIC730点と言えば、英検準一級にギリギリで合格できるかといったレベルです。
高校3年生でこれだけハイレベルな英語力を身につけさせるとなると、授業は自ずと厳しいものになることでしょう。
英語が大好きな生徒や、大学に進んで英語を専攻したいと思う子には嬉しいことだと思いますが、それ以外の人にとっては負担に感じるケースも出てくると思います。
青山学院大学や上智大学といった特に英語に強いとされる大学は別ですが、TOEICで730点というスコアを収めるのは大学生でも難しいことです。
一貫校は人間教育や徳育の重視を看板に掲げているケースが殆どですが、いざ蓋を開けてみると、学力至上主義(特に英語と主要科目)に陥っている学校もあるようです。
複数の企業が就職志願者に高い英語力を要求するのは現代日本の国際化を象徴していますが、一貫校の教育目標にも、そんな時代のニーズを感じます。
一貫校の教育成果が現れるのは数年後ですが、その極めて高い教育目標(特にTOEIC730点といった数値)を達成することは、よほどのことがない限り不可能に近いのではないでしょうか。
企業が真の意味で個性重視の採用活動を行うようになれば、学校の教育内容も変わってくるかもしれません。
個人的には、生徒の希望や個性を尊重する一貫校が増えれば素晴らしいと思います。
コメント御礼です☆
ワナビーさんはアメブロでお世話になってますので、ここでご紹介しますね。なんとTOEIC900点以上の英語プロフェッショナルでありますよね^^