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就活準備のお盆の季節■耳(情報)こそが武器■戦場の教訓

2014-08-13 22:26:28 | 日記
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お盆休みの期間は
自宅でのんびり過ごされている人も多いと思います。

そんな中でも、将来の情報収集のために
耳をそばだてておくのも大切かと。



情報収集というキーワードでいきます。



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原則週2回(水・日)+増刊で予定です。
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■耳こそ戦力


帝国陸軍で大本営の情報将校だった堀栄三の言葉から。


※※※

昔、ドイツで読んだある本の中に、「兎の戦力は、あの速い脚であるのか、あの大きな耳であるのか?」という設問があった。


答えは、いかに兎が速い脚を持っていても、あの長い耳ですばやく正確に敵を察知しなかったら、走る前にやられてしまう。だから兎の耳は、兎にとって自分を守るための最重要な戦力だというのである。


ますます複雑化する国際情勢の中で、日本が安全かつ確乎として生きていくためには、なまじっかな軍事力より、情報力をこそ高めるべきではないか。


長くて大きな「兎の耳」こそ、欠くべからざる最高の“戦力”である。

※※※
堀栄三「大本営参謀の情報戦記」文春文庫版1996年より。





帝国海軍で予備学生出身の大尉だった作家の阿川弘之も
情報の重視について書いている。


※※※

非常に大切なものでありながら、日本の軍隊が軽んじたのは、第一にlogistics(兵站補給)、第二にcommunication(通信及び情報)だと言われる。


海軍で情報の元じめは軍令部第三部だが、ここのことを「腐れ士官の捨てどころ」と称して、兵学校出身者の大多数は行きたがらなかった。


communicationを馬鹿にした結果、ミッドウェー沖で、大勢泳がされることになるのだけれど、それでも敗戦まで眼がさめなかった。

※※※
阿川弘之「海軍こぼれ話」光文社知恵の森文庫1990年版より。



個人単位で考えて、また就職活動で考えても
情報不足で突き進むのは非常に危険なわけだね。




■耳を活かす静寂(情報を意識して遮断すれば聞こえてくる)



というわけで耳(情報のキャッチと分析)を活かす方法を考えていこう。

※※※

昭和16年秋、日本が対米英戦争を決意するに際して、参謀本部や軍司令部は可能な限り情報を集めたことは当然である。当時の軍首脳部は、一般の人とは比較にならない量の情報を持っていたわけだし、それに基づいて考えれば、絶対に勝てないことが、簡単に理解できたはずである。


にもかかわらず、戦争を始めてしまった。専門家でありながら、しかも具体的な情報を持ちながら誤った判断を下してしまったのである。重要なのはデータの量ではなく、次元の違う、しかも断片的なデータから物事の本質を読み取る能力であろう。“想像力”と言っていいかも知れない。



戦時中でも牢屋に入っていた囚人たちには、戦局の推移が、外の世界にいる人たちよりもはっきりわかるということがあったという話もあるのだ。情報力を強化するには、時として情報を遮断するのが最も確実な方法という逆説的状況も生ずるのである。

※※※
渡部昇一「指導力の研究」PHP文庫1986年版から抜粋。




・・・・tarebon的な耳(情報分析)の活かし方・・・・


気になる情報があれば、その情報についてあれこれ「想像力」を働かせてみよう。
その間、他の情報は遮断して、その情報について「だけ」考えるのだ。


静寂の時間を確保し、想像力を働かせていくうちに、その情報を補完するような
別の情報を「自然にキャッチ」する瞬間があるのだ。



お盆の季節に
静寂な時間を過ごして

秋からの活動に必要な情報力を鍛えよう。


2014.8.13

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口頭指示に「文書」を要求■白洲次郎のテクニックから学ぼう■

2014-08-10 19:48:54 | 日記
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戦後史がクローズアップされる8月のタイミング。

白洲次郎とGHQをめぐるエピソードから
就活にも役立つ『交渉事』のポイントを学んでみよう。

アングロサクソンと渡り合うこと。



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■口頭指示には文書化を要求せよ



白洲次郎(1902~1985)の実務的な仕事術に注目しよう。


※※※※

次郎は終戦処理に孤軍奮闘。戦争には負けたが、奴隷になったわけではない。彼は、弱腰の日本の官吏を叱り飛ばし、巧みな英語で司令部の人間と渡り合った。


GHQの指令は文書の形で渡されたが、口頭だけの指示も多かった。そんなとき次郎は「文書にして欲しい」とはっきりと要求した。


あとからGHQに、「日本政府が勝手にやったことだ」といわれても、公的記録がなければ反証できないと懸念したからだ。


彼らに「唯一、従順ならざる日本人」といわれながら、次郎は職責を全うし得た。それは次郎の言辞が、彼らのルールと常識に則した正論だったからに違いない。


※※※※
サライ「大型特集~紳士道を貫いた「昭和の快男児」白洲次郎」小学館2004.5/6号から




口約束でなされた交渉事は
「そんな約束をした記憶がない」と言われたら一方的に負けてしまうものだ。

しかし文書化された交渉事なら「契約として証拠が残る」から互角にわたりあえる。

というわけです。


※※※※

法的扱いに手落ちがあると、人格が豹変する。これがユダヤ人、アングロサクソン人社会の特質なのである。

さすがに神との契約で数千年、法律しか頼るモノがなかった民族の知恵というわけだ。

※※※※
宮崎正弘 「ユダヤ式最強の「反撃話術」」成美文庫2002年から



■記録で証拠を残せ(危機管理の教訓)



記録・証拠を残すということが大切だった、ということを
終戦時のエピソードにからんでもう一つ紹介しますね。


※※※※

「日米戦争は米国が仕掛人で、日本は受けて立たざるを得なかったのだ」と、東京裁判で立証して、日本の戦犯を弁護しようとした一人に、清瀬一郎弁護人がいた。


私(陸軍情報部の横山幸雄元中佐)の記憶では、開戦の頃の国民政府(蒋介石政府)の駐米武官が、本国宛に打った暗号電報の中に、確かに米国が対日戦争を決意して、あれこれと日本を誘い出そうとしていることを報告した解読電文があったと、頭の中に浮かんだ。


だがその解読電文の全資料は(終戦直後)一片の紙も残さず焼却して灰になってしまっていたので、ただの記憶だけで『そんなものを見たようだった』というのでは裁判の立証にはならず、清瀬弁護人を非常に落胆させてしまった。


(tarebon注※陸軍の関係者は終戦後「暗号解読関係者は処刑される」という風聞が伝わったので、全資料を処分してしまったという)


もし全資料を焼却しないでいたら、あるいは東京裁判の計画的筋書をひっくり返して、全世界にワシントン会議以来の米国の野望を暴露させ得たかもしれなかった。

※※※※
堀栄三「大本営参謀の情報戦記」文春文庫版1996年から



・・・・


毎年、就活で企業とトラブルになる事例があります。

インターンシップでのセクハラ、人権侵害まがいの圧迫面接、採用内定の口約束
あるいは不当な内定切りなどです。

就活生が泣き寝入りするパターンは

「具体的な証拠・記録を取ってなかった」というケースです。


いつ、どこで、どのような状況になったのか。
そのときの企業とのやりとりは再現できるか。



■企業側は常に武装している。


企業活動にはリスクがつきもので
そのために会社には法務部があり顧問弁護士が付いているわけです。


たとえ企業側に全面的な非があったと認められても
法務部の社員は会社を守るのが責務であり

顧問弁護士は会社を弁護するわけです。



大学側も当然、学生を守ることはできるわけですが
そのためには学生がしっかり記録・証拠を残しておくことがなにより大切だろうと思います。




・・・・



夏休みの8月でも
まだ就職活動を戦い続けている4年生がいます。

勝つことよりも「負けない戦い」でいこう。


ではまたね。


2014.8.10

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就活レッスン~■戦後の経済成長を支えた昭和一桁世代に学ぼう■

2014-08-09 22:11:54 | 日記
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【ひさびさの増刊更新です】

~今月のテーマは「日本を意識する8月」~

終戦記念日が近づく8月。
自分につながる両親や祖父母の時代を学んでみよう。


自己分析の一環である自分史の射程距離を近代史にまで広げることで
立体的・俯瞰的な自己認識をしてみよう。


目先の就活に流されない「ぶれない自分軸」を見つけるヒントになれば幸いです。


・・・・

戦後の経済成長を支えた“昭和一桁の世代”から学ぼう。

・・・・





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■自分を形成する価値観の淵源をさぐろう。

まずは前回記事の要約とまとめです。


・昭和元年から9年生まれを総称した“昭和一桁世代”は教育勅語を学んだラストであり、この世代までが明治以降の日本人の価値観をスタンダードに受け継いできたとも言える。


・tarebonの両親もこの世代であり、その昭和一桁の両親から学んだtarebon世代(1990年までのバブル入社世代)の価値観も、意外に保守的な部分があります。


・このように自己分析で自分の価値観を確かめるとき、両親や祖父母の価値観からの影響と時代背景というものも考慮することで立体的・俯瞰的な自己認識が可能になります




★余談★

今回、昭和一桁世代を取り上げたのは戦後史を学ぶ1つの事例としての側面もありますが、ほかならぬtarebonの両親世代ということで、昭和一桁世代の価値観を息子の立場で紹介しやすいということがあるのデス。



■戦後の経済復興を支えた昭和一桁世代を理解する。



昭和5年生まれの佐々淳行(内閣安全保障室初代室長)の言葉からヒントをどうぞ。


※※※※

明治生まれを父母に生を享けた昭和一桁は、戦前の一等国の栄光の名残りの微かな残照と、壮絶な近代戦の実相、そして敗戦後の精神的荒廃と物質的窮乏の日々を、多感な少年期から青年期にかけて身を以って体験した世代である。


明治生まれの父母から受けた薫陶の言葉の端々には、たとえば大震災のときの心得など、明治・大正の日本の動乱期を行き抜いた人生の先輩として、私たちに伝えようとする危機管理の貴い経験則がにじんでおり、これらが苦しい青春時代の心の糧となっていた。



バラ色の高度経済成長の夢もさめて、日本は、これから未来予測のはなはだ難しい、不安の時代を迎えようとしている。


過去に危機体験をもち、かつ今日の日本を築きあげることに貢献した昭和一桁には明治生まれの親たち、大正生まれの兄姉たちが語り継いできた人生訓を、昭和二桁、三桁の世代に申し送る義務がある。

※※※※
(佐々淳行「危機管理のノウハウ」PHP研究所 1979年 まえがきから)



■会社に、仕事に全力を尽くした世代の価値観から学ぼう。



日下公人(昭和5年生まれ:評論家)の言葉から。

※※※※

会社に入れば働かなくてはいけないが、しかし、働けば仲間が喜んでくれる。
1つの営業所のノルマをみんなで達成するとか、グループで新商品を考案するとか、やればやっただけ、仲間がともに喜んでくれるし、手伝ってくれる。


それが(経済学で言う)“分業の利益”というもので、悪くすれば組織の歯車だが、その結果は想像以上に大きな成果が出る。



組織の一員として暮らすとはそういうことだが、こういう風に明るく考えて、全体の成果に貢献すればやがて自分も幸福になれると思うのがよい。



そうすれば必ず出世するとまではいえないが少なくともその反対に考えて、被害者意識や劣等感意識にこりかたまっている人が出世したという話は聞いたことがない。

※※※※
日下公人「組織に負けぬ人生」PHP文庫版1993年より



渡部昇一(昭和5年生まれ:上智大学名誉教授)の言葉から。


※※※※

自己実現が目的となった時、そこには「自分のため」という私心が必ず入る。私心が入ってしまえば、帰属意識は薄らいでしまう。命を賭してまで何かに打ち込もうという気もなくなってしまうだろう。

自己実現を目指したのに、ろくな自己実現もできないという不幸な結果となってしまうのだ。


だから、何かで成功しようと思うのなら、自分の所属する場所や国、あるいは自分の現在の仕事に徹底して帰属意識を持つことが大切になる。


逆説的(パラドックス)になるが、それが非常に重要な自己実現の要素の一つだと思う。

※※※※
渡部昇一『「勝ちぐせ」人生を生きろ!』三笠書房2001年より



最後に竹村健一(昭和5年生まれ:評論家)の言葉で締めくくります。

※※※※

日本では、学校に入るとき偏差値が幅をきかせているから、同じようにそうした仕組みが、就職のときもあると考える若者が増えてきているのだ。
(tarebon注:2000年当時の話です)

僕たちが大学を受験したころは、まだ偏差値が発明されていなかった。だから、生徒が「東大受けたい」と言ったら、「おまえだったら通らんと思うけど、まあ、受けたらええ」という程度の指導だった。


もちろん不合格の場合が多いだろうが、落ちてもいいのだ。そうすることで自分の力が足りなかったことに納得できる。別な道を探すのか、また頑張るのか、そのためにはどういうやり方がいいのか、自分で考えてみることができるからだ。

※※※※
竹村健一「好きなことだけやってみなはれ!」PHP研究所2000年より



・・・・・

昭和一桁世代の教訓を紹介しつつ、本日のブログは

今年3月に他界した昭和8年生まれの母の霊前にささげます。

・・・・・


2014.8.9

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8月の就活準備は自己分析から■教育勅語の断絶を学ぶ■

2014-08-06 22:33:10 | 日記
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~日本を意識する8月~

毎年8月は終戦記念日を軸に
日本のアイデンティティが問われる季節です。



日頃から日本を意識する、という思考態度を身に付けることは

仕事がますます国際化していく時代には大切な姿勢だと思います。



就活の自己分析の練習にもなりますので
自分につながる両親や祖父母の時代を学んでみよう。



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■戦前の教育が途切れた境目をさぐる。



昭和5年生まれの渡部昇一(上智大学名誉教授)のエピソードから。

※※※※

昭和43年(1968年)にアメリカに客員教授で行った時、私はある大学で教壇に立ってる日本人の若い先生夫妻と知り合いになった。

話しているうちに驚いたことは、太平洋戦争が始まる二年前に日米通商条約の破棄が日本に通告されたこと、開戦数ヶ月前に在米・在英の日本資産が凍結されたこと、さらに石油を含む天然資源の対日輸出が禁じられたのに日本は石油の備蓄が数ヶ月分しかなかったことなど、私なら小学生の頃から知っていることを、その日本人夫妻は全く御存じなかったのである。


それでもアメリカの教壇に立っておられたのだ。年齢は私よりも七、八歳ぐらい若かったと思う。

そのぐらいの年齢の人は、戦前の日本の置かれた状況についての記憶もなく、戦後は全く東京裁判史観のみ教えられて育ったらしいのである。


戦前の日本は邪悪な民族であり、アメリカの占領政策によってようやくまともになったぐらいの知識しか、日本について持っていないのに驚いた。

※※※※
渡部昇一「人生観・歴史観を高める事典」PHP研究所1996年初版まえがきから



渡部昇一の年齢より七、八歳ぐらい若かったとすると
その日本人の先生夫妻は昭和12~13年生まれということが推測できます。



■教育勅語が消えた時期


昭和12~13年生まれということから、もう1つのキーワードを探っていこう。

昭和11年生まれの加地伸行(大阪大学名誉教授)の話から。


※※※※

私は、敗戦のとき、国民学校(今の小学校)三年生であった。もちろん校長による教育勅語の捧読を何度も謹聴した。

もっとも同年八月に敗戦、九月から教育形態が変わりはじめたので、入学したばかりの一年生はおそらく記憶にないであろう。

結局、私たちあるいは一年下の二年生が教育勅語謹聴実体験の最後の世代である。

※※※※
加地伸行「教育勅語とは何か」より~産経新聞社「明治天皇とその時代」2002年収録




渡部昇一(上智大学名誉教授)のエピソードに登場した日本人の先生夫妻は、おそらく教育勅語を学ぶことが無くなり、戦後教育がスタートした第一期生ではなかっただろうか。



“そのぐらいの年齢の人は、戦前の日本の置かれた状況についての記憶もなく、戦後は全く東京裁判史観(戦前の日本は邪悪な民族であり、アメリカの占領政策によってようやくまともになったぐらいの知識)のみ教えられて育ったらしいのである”(渡部昇一)



■昭和一桁を親に持つ世代


さて昭和元年から9年生まれを総称して“昭和一桁世代”という言い方があります。


前述のように、この世代は教育勅語を学んだラストです。
この世代までが、明治以降の日本人の価値観を受け継いできたとも言えるわけです。



この世代は家庭の中で、おそらく無意識のうちに
“教育勅語の道徳的・伝統的な日本の価値観”を子どもに伝えてきたと思われます。
(実はtarebonの両親もこの世代に属します)



tarebonが当ブログで発信しているコンサバティブな価値観の淵源は
こういう両親世代から学んで受け継いだ“日本の価値観”であるかも知れません。



■親を知り祖父母を知ることが自己認識に役にたつ。




長々とした話になりましたが、こういうのがひとつの事例です。


自分はどんな存在なのかを知ろうとしたら
やはり両親のこと、祖父母のことを知るのが一番でしょう。


そしてまた両親や祖父母の時代の価値観・背景も理解してみよう。
こういう興味・関心は本当に大切だと思いますので。


では。

2014.8.6

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『日本の私』を大切に!■就活の8月は日本がテーマ■

2014-08-03 23:00:52 | 日記
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いよいよ8月となりました。

終戦記念日を軸に、毎年のように
日本のアイデンティティが問われる季節です。

それで今月は“就活知識としての自分史につながる現代史”をサブテーマにしようと思ってます。



英語を学ぶのも大切ですが、日本のことを学ぶのも大切だからね。





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■正解を覚えるより、「自分が正解だと思うことを主張する能力」を身に付けよう


たとえば
大学入試であれば、“日本史の教科書に書かれた内容”が正解とされています。
受験突破のためには“正解とされている内容”を覚えなければなりません。


受験指導ということであれば、指導者の歴史観や主義の問題は二の次で
まず“大学入試に合格させること”が大事だからね。


ところが就職活動では「これを覚えれば合格」という正解は存在しません。
つまり教科書の記述は「ひとつの意見であっても正解とは限らない」というわけです。



■説得力のための知識と論理と情熱と


具体的にいえば

就職活動の最大の関門は「志望理由の説得」と言われています。

営業や販売であっても
企画や広報であっても

どこの部署のどんな仕事であっても
「説明する、主張する、説得する」という能力は仕事の基礎能力のひとつです。



・・・・

説得力というのは知識や論理だけじゃダメなんだよね。


営業経験がある社会人の先輩に聞いてみるとよくわかりますが
(tarebonもずいぶん経験していることですが)


いくらプレゼンが完璧で、コストパフォーマンスもベストなものを売り込めたとしても
商談相手から一言「君は嫌いだ」と言われたらどうしようもありません。


仕事では対人関係においても相手を説得させる熱意や魅力を学んで磨かなきゃならないわけです。


・・・・・


■説得力のキーワードとしての「自分史につながる現代史」


ということで、今月のスタート。
自分史につながる現代史という視点を考えるときのヒントです。



※※※※

人間というのは絶対に一人だけでは生きていくことなどできないのであり、必ず「私」と「私」、「個」と「個」のつながり、すなわち「公的(パブリック)」な関係性の中で生かされているものなのだから、やはり今日でもいったん緩急あれば「公」に奉ずるという気構えも必要なのではないでしょうか。


tarebon注)
教育勅語に「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」という一節があることを踏まえていると思われます。



もちろん、「全体主義」にからめ捕られたような「忠君・愛国」には違和感を覚える人も多いでしょうが、だからといって、いまは個人主義の時代なのだから自分のことだけを考えていればよい、ということには絶対になりません。



もともと、言葉の真の意味における「個人主義」というのは、個々の人間が相手のことも思いやりながら調和のとれた社会生活を送るということであって、我利我利の「自分勝手主義」とは似て非なるものなのです。


※※※※
李登輝『「武士道」解題 』小学館 2003年より抜粋   


では次回またね


2014.8.3

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