鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第887回】 コンサルタントとしての視点

2013年06月05日 | 住宅コンサルタントとして
私はちょっと(というか、かなり?)変わっているのかも知れませんが、
クライアント様の現状の実力に対し、実績がほぼ同じ、もしくはやや劣っていると安心します。

逆に、クライアント様の実力よりも実績の方が上回っていると、非常に焦ります。

というのは、実力以上の結果が一時的に出ることもありますが、
世の中の真理からすれば、そんなことは永遠に続かないからです。

経営にとって大切なのは、一時的に業績が上がることではありません。
何があっても潰れない、強い会社になり、お客様にお役に立ち続け、
かつ従業員さんやそのご家族の生活を守り、地域に貢献することです。

そうした自分なりの考えから見れば、実力以上の結果が出ている時こそが、
最大のピンチのような気がします。

でも、その会社で現場で働いているスタッフからしたら、

「何でそんなことばっか言うの?
俺たち、結果が出てるでしょ?
今のやり方で何がまずいの?
何でこんないい感じで進んでいるのに、新しいことに取り組ませるの?」

という感じなのです。

ここで重要になってくるのは、経営者がどういう視点を持っているかです。

社員に迎合しがちな経営者は、こういう実力以上の結果が出ている時に、
改革や改善することに対し、躊躇します。

一方、経営者が冷静に自社を分析することが出来ていれば、
自分達の実力以上の結果が出ていることに違和感を覚えると共に、
現状に対し危機感を持てていない組織に対し、大いなる危機感を持つことでしょう。

このお仕事をずっとさせていただく中で、いつしかこのような感覚を持つようになりました。

逆に実力と比較して結果が出ていない時は、

「絶対に結果が出ます。
今やっていることをコツコツと継続していきましょう!
商売の王道をちゃんと歩まれていますよ!」

とお伝えするようにしています。

結果が100出ているとすれば、120の努力をしていなくてはならないのです。
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