鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第884回】 真のプロフェッショナル

2013年06月02日 | 住宅コンサルタントとして
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の期間を除き、
基本的に毎日、出張している私は、テレビをほとんど見ません。

そんな中で、毎週録画して、時間がある時に一気に見る番組が2つだけあります。

1つはカンブリア宮殿。
そしてもう1つは、アナザースカイという番組です。

アナザースカイという番組では、毎週ゲストが自分が行きたい国に行き、
そこで自分の好きなお店やお世話になった方のところなどを訪れます。
その旅の中で、日頃とは別の一面を見ることが出来たり、素がちょっと出たりするのもいいのですが、
ゲストの方の好きなモノに触れたり、ゲストの方にきっかけを与えた人などから、
私自身もいろんな刺激をもらえたりもするので、とても楽しみにしています。

たまたま、峰竜太さんがフィレンツェに行った回のものを見たのですが、
もともとイタリア好きな私は、思いっきり見入ってしまいました。

その中で峰さんが訪れていた仕立て屋さんの「リヴェラーノ・リヴェラーノ」というお店。
ここのオーナーでもあるアントニオ・リヴェラーノさんは、今おそらく70歳を超えていると思います。

7歳の頃からこの仕事一筋で、すごい経験をお持ちで、
しかも世界中のVIPが顧客でいるのにも関わらず、
未だにスーツの生地に最初のはさみを入れる時、新鮮な気持ちになれるのだそうです。

また、今までつくってきたスーツは何万着とある中で、自分で満足出来たものは一度も無いそうです。

「もっといい仕事が出来たのではないか?」
といつも出来上がりの時に感じる、との言葉に、鳥肌が立ちました。

ホンモノの職人さん、それからクリエイターの方ほど、
日々、同じ工程のお仕事をされる中で、
毎回新鮮な気持ちでお仕事に取り組んでおられる方が多いのです。

自分が求めることが本当に深いので、現状に満足出来ず、ずっと理想を追い続ける・・・。
だからこそ、何十年というキャリアをお持ちなのに、修業は永遠なのでしょう。

リヴェラーノさんのスーツは、1着50万円以上するそうですが、
そのスタンスを拝見すれば、全然高くないなぁ、と思いました。

イタリアがますます好きになりました。

それにしても、峰竜太さん、メッチャお洒落ですね~。
個人的に、歳をとればとるほど、男はお洒落にならなければならないと思っているのですが、
峰さんのセンスの良さにもビックリしました。

とてもとても勉強になりました。
コメント
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