鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2938回】 トラブルが起こった時は、交渉

2019年01月15日 | 住宅コンサルタントとして

どれだけ真面目に仕事をしていて、

どれだけ真剣に仕事に取り組んでいたとしても、

必ずトラブルは発生します。

 

その理由は、仕事はチームで行うからです。

 

自分は完璧に仕事をしていたとしても、

メンバーがミスすることもあれば、

お客様がミスをしてしまい、

そのお客様のフォローのために動かなくてはならないこともあるでしょう。

 

とにかく、圧倒的な仕事の量をこなしていれば、

トラブルに巻き込まれることは定期的に起こります。

 

その時に重要なのは、交渉力です。

 

トラブルが発生した時に、よくあるケースとして、

 

「お金、払わないぞ!」

「支払、とめるぞ!」

 

というものがあります。

 

住宅会社さんがお施主様に言われる。

販売店様が工務店様に言われる。

メーカーが販売店様や工務店様に言われる。

 

私、メーカーの営業マン時代に、転勤して間もなく、

北海道のある町の町営住宅の物件で、

前任担当者が納材した建具でクレームが発生したとのことで、

とりあえず現場に急いで行って欲しい、と販売店様に依頼され、

朝、6時に家を出て、3時間かけて現場に向かいました。

 

現場に着くと、たちの悪そうな工務店さんの監督と経営者が既に居て、

一方的に商品に対する文句と、これではお金を払えないということ、

更にはすぐに商品を交換しろ、ということを大声で主張してきました。

 

その言い方があまりに品が無く、威圧的だったので、

私、死んだ魚の目をしながら、聞き流していました。

 

先方いわく、商品を無償交換しろ、ということでした。

 

ただ、現場で枠の対角を測ったりしたところ、

工務店さん側の施工が悪いので建具がしっかりと閉まらないと

私自身、すぐに分かりました。

 

ただ、相手が感情的なので、正論を言ったところで納得しないと判断し、

次のような交渉をしました。

 

1.あなたたちが言っていることは理解できました。

2.ただ、原因が商品にあるのか、施工精度にあるのか、現時点では分からない

3.後日、精密に寸法を測れる機械を持って、アフター担当者が検査をします。

  そして、当社の商品に問題がある場合、無償で交換させていただきます、

  ただ、施工に問題がある場合は、新たに商品を購入していただかなくてはならない。

  その旨をご理解いただけないと、私としても動けない。

 

ということを伝え、納得していただきました。

 

相手に条件を納得していただいた上で、

しかも後日、相手が冷静になったところで、客観的な事実をお伝えしたところ、

相手も納得してくれた上で、こちらも誠心誠意、対応させていただき、

無事、解決し、販売店様からも評価をしていただけました。

 

もちろん、相手が納得してくれなければ、

裁判を起こしてでも正義を貫くつもりでしたが・・・。

 

トラブルが起こった時、まずは相手が感情的になっていると、

正論や正しい現実すら、もめごとの要因になります。

 

なので、

 

「こういう場合だったら、こうなります。

こういうケースなら、このような対応をさせていただきます。

よろしいですか?」

 

というような交渉力が必要になるのです。

 

そもそも、仕事を真剣にやっていれば、トラブルはつきもの。

 

それは、人間は自分の物差しで判断するからです。

 

トラブルの時こそ、交渉が大事なのです。

 

皆さんは交渉力がありますか?

コメント
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