一時、住宅会社でカフェを併設したり、雑貨屋さんを併設したりして、
そこに来たお客様から家づくりの相談をしてもらえるように
動線を引っ張って対応する、ということが流行りました。
ただ、このビジネスモデルをやり続けている会社は、
おそらく全体の10%も無いのでは無いでしょうか?
カフェや雑貨屋さんに大してお客様が来ない。
売上が確保できないので、結果、赤字がドンドン膨らむ。
最終的に止めてしまう、という結果になるのです。
うまくいかないのは、
カフェや雑貨屋さんなど、取り組んだ業態のせいではありません。
ただ、新しいお店をやれば成功する、というように
安易に商売を考えている経営者の責任です。
カフェが悪い訳でも、雑貨屋さんが外している訳でもないのです。
今のこのご時世で、未だに
「この業界に参入すれば、当たる!」
「このビジネスが、今後、将来性がある!」
という浅はかで、物事の本質を理解できない経営者が多いことに、
正直、ちょっとビックリします。
まあ、こういう浅い考えの方は、ほぼ男性でオッサンが多いのですが・・・。
雑貨屋さんでも、カフェでも、家具屋さんでも、
それらを本業として、必死で取り組んでおられるお店ですら
苦戦されている訳です。
それを異業種から軽い気持ちで参入して、
しかもトップ自ら本気になる訳でもなく、
社員さんに丸投げしていて、成功なんてする訳ないのです。
このモデルで成功している企業は、
トップ自ら本気で取り組み、改善改良を繰り返しています。
お客様が求めていることは何か?
素晴らしい同業他社はどんなことに取り組んでいるのか?
異業種から学べることは無いか?
などなど、勉強しまくり、行動しまくっているのです。
うまくいかない原因は、
どんなことに取り組むのか、ということに問題があるのではなく、
物事の本質を深堀して考えられないという、己の浅さに原因があるのです。