鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2935回】 雑貨・カフェモデル

2019年01月12日 | 住宅コンサルタントとして

一時、住宅会社でカフェを併設したり、雑貨屋さんを併設したりして、

そこに来たお客様から家づくりの相談をしてもらえるように

動線を引っ張って対応する、ということが流行りました。

 

ただ、このビジネスモデルをやり続けている会社は、

おそらく全体の10%も無いのでは無いでしょうか?

 

カフェや雑貨屋さんに大してお客様が来ない。

売上が確保できないので、結果、赤字がドンドン膨らむ。

 

最終的に止めてしまう、という結果になるのです。

 

うまくいかないのは、

カフェや雑貨屋さんなど、取り組んだ業態のせいではありません。

 

ただ、新しいお店をやれば成功する、というように

安易に商売を考えている経営者の責任です。

 

カフェが悪い訳でも、雑貨屋さんが外している訳でもないのです。

 

今のこのご時世で、未だに

 

「この業界に参入すれば、当たる!」

「このビジネスが、今後、将来性がある!」

 

という浅はかで、物事の本質を理解できない経営者が多いことに、

正直、ちょっとビックリします。

 

まあ、こういう浅い考えの方は、ほぼ男性でオッサンが多いのですが・・・。

 

雑貨屋さんでも、カフェでも、家具屋さんでも、

それらを本業として、必死で取り組んでおられるお店ですら

苦戦されている訳です。

 

それを異業種から軽い気持ちで参入して、

しかもトップ自ら本気になる訳でもなく、

社員さんに丸投げしていて、成功なんてする訳ないのです。

 

このモデルで成功している企業は、

トップ自ら本気で取り組み、改善改良を繰り返しています。

 

お客様が求めていることは何か?

素晴らしい同業他社はどんなことに取り組んでいるのか?

異業種から学べることは無いか?

 

などなど、勉強しまくり、行動しまくっているのです。

 

うまくいかない原因は、

どんなことに取り組むのか、ということに問題があるのではなく、

物事の本質を深堀して考えられないという、己の浅さに原因があるのです。

コメント
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