鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2947回】 お子さんをお持ちの女性が働ける環境を

2019年01月24日 | 住宅コンサルタントとして

先日、調査に行ったある会社で、

そこの女性スタッフと我が家の家内がメチャ雑談で盛り上がっていました。

 

18歳の長男、7歳と5歳の女の子という、3人の子どもさんをお持ちの女性。

 

現在はバリバリ、住宅会社でコーディネーターとして働いているそうです。

 

地元は神戸なのですが、ご主人の仕事の関係で現在は中部地方にお住まい。

 

で、ご主人やご主人のご両親が子育てであまり協力してもらえないらしく、

お子さんが病気になったりすると、面倒を全て自分が見なければならず、

仕事がどうしてもおろそかになる、とのこと。

 

この4月から末っ子のお子様が小学生になるので、

保育園よりも融通がきかないため、

ご主人からは仕事をセーブしてくれ、と言われたとのことでした。

 

ただ、コーディネーターとしてパートでは会社の役に立てないため、

数年間、コーディネーターの仕事を離れるとなれば、

本格復帰できる状況になった時に、

もう雇ってくれる会社が無いかもしれない、

ということが不安です、とのことでした。

 

家内は、その女性スタッフさんの話に真剣に耳を傾けていました。

 

特に冬場、お子さんはインフルエンザにかかったり、

熱を出したりすることが多いですが、

病気になった子どもさんを預かってくれる施設がほとんど無い、

もしくはそういう施設は定員オーバーで、

預かって欲しいときに預かってもらえない。

 

結局、子育て中の主婦が本当に苦労する、ということでした。

 

私、子育てを家内に丸投げしていたので、

そういう苦労を主婦がしているということに、

恥ずかしながら、今頃気づいたのです。

 

子どもは今の日本にとって宝です。

 

そのお子さんを働きながら、面倒を見ていくということは、

本当に大変なことです。

 

どうしてもお子さんは突然病気になったりするもの。

 

だから、小さなお子さんをお持ちの主婦は、

職場に出て来たくとも、休まなければならないことがあるのです。

 

そういう女性でも働ける環境を用意するには、

やはり企業がもっと儲かって、組織が大きくなって、

数名のスタッフが休んだ時でも皆でカバーできるような、

そういう会社がたくさん増えることが重要だと思います。

 

全て国や地方自治体が対応しろ、というのは、

現実的に無理があります。

 

企業は社会の公器です。

 

急に仕事を休むことが稀に起こる、

お子さんをお持ちの主婦でも仕事ができるような

地域密着の会社が多々、生まれれば、

もっと日本は良くなるな、と改めて感じました。

 

その実現のために必要なのは、やはり利益なのです。

 

利益が無ければ、スタッフを多く雇用できない。

 

ギリギリの人数で回している会社だと、

休まなければならないスタッフさんは気を遣います。

 

そんな理想的な企業に、

住宅会社ならなれる確率は高いと思っています。

 

そんな会社を増やしていければ、

世のなかはもっと良くなります。

 

私自身、そこを目指して日々、仕事をしていきたいと思います。

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