鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第487回】 職人さんのマナー研修

2012年05月01日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのクライアントが協力業者さんに集まっていただいての
職人さん対象のマナー研修を開催されていたので、私も勉強させていただいておりました。

家を建てたいと検討中のお客様から受注し、設計をする。
そして、家が設計図面通りに施工されているか、正しい施工方法が取られているのか、品質を管理する。
更に工期通りに工事が進むように工程を管理する。
ここまでが住宅会社の仕事です。

しかしながら、実際に現場で家を建てるのは職人さんなのです。

その職人さんが、どういう気持ちで仕事をし、
お施主様や現場近隣の方にどこまで配慮した立ち振る舞いをするのかがとても重要です。

昨日、参加させていただいた研修では、職人さんに一方的にお話をし、
「マナーや挨拶、現場の清掃を徹底して下さい」というだけではなく、
実際に挨拶の練習やお客様が現場にお越しになった際の接客ロープレをされていました。

場の空気がそうさせるのか、作業服を着て、ひげを生やした金髪の職人さん、
おそらく今までロープレなどを一度もされたことが無いであろう方々が、
一所懸命ロープレをされていることに、私は猛烈に感動しました。

現場に建て主であるお客様が顔を出された際、職人さんはどのように立ち振る舞うべきか、
その基本的なトークについて、職人さんたちが一所懸命練習しているのです。

現場の品質を上げるのに、何が必要なのかを教えていたえだいた気がします。

研修の講師をされていた先生は、もともと現場管理の責任者として、
とある県の住宅会社で働いておられたそうです。

ご自身の経験を踏まえ、また全国各地で取り組んでおられることについて話す内容は、
とても具体的でためになりました。
(職人さんたちに対してお話する内容は、かなりドSでしたが・・・)

研修は大成功だったと思います。
また、クライアント自身、この研修を受けて意識や考え方が変わったと思います。

また、グループディスカッションをして、今までの自分達が間違っていた点や
今後、自分達は現場で何をやっていくのか、ということについて、発表されていました。

この研修を見学させていただいて良かったのは、
職人さんたちに一方的に講師サイドがレクチャーするばかりではなく、
グループディスカッションを入れて、自分達でどう変わっていくのかを
決めてもらったことだと思います。

次回、このクライアントをお伺いした際、現場を私もチェックさせていただき、
職人さんたちどれくらい良くなられたのかを見るのが楽しみです。

皆さんの会社では、職人さんたちのレベルアップのために、どのような取り組みをされていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする