
今年は咲き始めが遅かった彼岸花。今でもたくさんの方のブログに登場している。ある写真グループのブログには各地の見事な彼岸花がその姿を競い合っていた。
彼岸花は曼殊沙華ともいい「天上に咲くという花の名」と説明される。見る人の心を柔軟にする力があるそうだ。
彼岸花が咲いているとき「葉」を見たことはない。葉がなくても花が咲く、普通には考えられない。そこにはこの花独特の生育の姿があると言う。これを知るには咲き始める1週間ほど前から畦道で観察をはじめよ、と書いてあった。
芽がでると1日に10センチの速さで伸び数日で花が咲が見られる。花が枯れると葉が現れ、冬の間球根に栄養を蓄える、天上に咲く花はそこらの花と違いがあるようだ。
あっという間に咲く彼岸花には、1日に10センチも伸びる技があったのだ。桜が散るとき「三日見ぬ間の桜かな」というが、彼岸花にはその逆が言えそうだ。
先日、玖西盆地を走った。刈り取られた稲田の畦にはいたるところ赤い彼岸花の群生が見られた。遅くなったが見てくださいと秋の陽を浴びていた。近くに黄・ピンク・赤の彼岸花を植えておられる家がある。その時期になるとウォーリングのとき少し回り道をして眺めながら通っている。
(写真:黄色とピンクの彼岸花、9月末に写す)