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日本の医療制度では「65歳から前期高齢者、75歳から後期高齢者」に区分される。後期高齢者の後期は大きな反発から「長寿」と呼ばれているが、これは呼称だけで後期は生きている。この続きで面白い話を読んだ。85歳以上は「末期」高齢者という話だったが、あまりにも露骨ということで、超高齢者になった、という。
60歳まで懸命に働けばその後は年金で贅沢しなければ何とか生活できる、というのが労働力という年齢に達したころの思い。世の中も親の背中からも心底思ってきた。しかしグローバルな世界に世は変わり、65歳まで働かねば年金の満額に手が届かなくなった。企業のOB会入会者が減少しているのも頷ける。
新聞の全面広告やテレビCMで「65歳過ぎたら」といういい出しで、あるワクチン接種の呼びかけをしている。その根拠は「日本人の死因第3位、そのうち65歳以上の割合が96.5%(厚労省資料)」という肺炎による死亡を減少させるためだ。そのワクチンは肺炎球菌で肺炎の中で一番多い病原菌とある。
労働年齢という領域を超えると世間の対応も体力も変化、下降していく。特に体力は気分年齢より先を進んでいるので、その変化に注意が必要になる。目には見えないが免疫細胞の働きが鈍り免疫力が低下していることを自覚せよとある。流行性感冒を流感と呼んだいたが今はインフルエンザ変わった。これも肺炎のきっかけになる。予防と対策、65歳は遠おに過ぎたが、肺炎球菌ワクチンの接種を考えてみるか。ちなみにインフルエンザワクチンはそろそろ効き目が始まる。