
年金生活の我が家には無関係だが、働く人の年末手当が増額になる、そんな予測記事や経済人の話が目に入る。収入が増える、その額に幅はありそうだがいいことで、これに異を唱える人はいない。知り合いの社長、肩書はそうなっているがお店的なその経営者は「まだ景気の上昇は実感できていない」という。
そんな世相を織り込みながら日時はすぎ、CMは歳暮の季節になった。各店共通しているのは「早期お申込みキャンペーン」。個々のサービスは異なるが特価やプレゼント品の提供などの誘い文言や呼びかけがにぎやか。品揃えは上司や親戚、おしゃれな方に美食家、話題のランキングからなどなど贈る先に合わせ選択できる仕組みもあり、眺めるだけでも楽しい。
夏と冬のボーナスの1割は上司への贈代にあてるという同期がいた。何をどのように届けたか知る由もないが、もし、自分がそんな経験をしていたら少しはいいことがあったのだろうか、思い返しても戻ってこない過去に苦笑いする。贈らないよりは贈ったほうがいいのでは、そんな声も聞こえる。
いつも行くスーパー、地元産から全国共通ブランド品まで揃った歳暮商品コーナーがある。眺める人はちらほら、受付で打ち合わせ中の夫婦が一組、本格商戦はまだのようで「ポイントサービス10倍、送料全国無料」ののぼりが寂しそう。なにが届くのが嬉しいかという問いに「食品」という答えが多かった。「食材や表示の偽装」が続いたあとなので、その心配はいらないとは思うが、歳暮商品は早くから準備されているというから心配もよぎる。