日々のことを徒然に

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キャッシュレス

2020年02月15日 | 社会 政治

 消費税の8%から10%の増税にともなって始まったキャッスレス決済での5%還元、昨年の10月からオリンピック開催直前の6月まで続く。面白いデーターを目にした。還元金額は当初の3倍にもなるというから、いい加減なものだ。利用年齢は60歳を超えると急な右下がり。年収による利用は高額所得者が高く所得が下がるほど利用者が減少する。制度の恩恵は高額所得者にある。

 年金だけの高齢者には恩恵が薄いことになる。多少の貯えに、たまには文化的な集いに、季節の味わいに、ときには新しい衣服を、等など手元の残高を確認しながら生活する。これは人に迷惑をかけないという年齢から生まれる知恵といえる。こうした控えめな生活になるもうひとつの要因がある。

 それは日本の政治。通常国会は開会中だが、そのTV中継を見よう、記事を読もうというためには相当な努力をしないと行動に移れない。これは今国会で始まったことではない。文書の改竄、隠蔽、破棄、それらに対する高級官僚の忖度が耳目を覆うようになってからひどくなったと感じる。それは国の先行きに信頼がおけないことにある。

 キャシュレスポイント還元加盟店は現在全国で101万店という。近くのシャッター通りでは恩恵を被る店舗はない。使い慣れたクレジットカードを便利に使っている。やがてキャシュレスの世界になるという。「ちかぢか折りたたみの携帯電話は使えなくなる。スマホを持たんと生きていけんのかね」、高齢者の深刻な悩みの一つに違いない。手品ではなく、ほんとに現金の消えるという世がやってくる、そう遠くないだろう。
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