この春に就職や学生となった若者が、GWを利用して帰省する駅頭などのインタビュー映像を見ていると、覇気がない弱気すぎる、そんな印象を何度か持った。コロナ禍ですべてにおいて厳しい社会になっていることは百も承知でひと言いえば、厳しい環境は「君ひとりだけではない」と。
じゃあどうすればいいのか、名答があれば若者をはじめすべての人が苦しまず悩まずに生活できている。識者のいろんな論調を読むと、今は「コロナ禍を制しなければその先へ進めない」と私は受け取っている。そのための制止策を政治が先頭に立ち推進することは当然であるが、個人で対応すべきことは各人が責任を持って立ち向かうことだと思う。
近所にある登録有形文化財(建造物)になっているその外壁の基礎は歴史を感じさせる石、その基礎に長い白壁が敷地を守るように囲っている。そんな基礎石の隙間から小さな幹が10本以上まっすぐに伸びている。最長は30㌢を超えているが、ほんのわずかな隙間をどうして探したのかと思いながら、現況打開のヒントはないかと見て通る。
こうしたときに気持ちを鼓舞するために使う言葉がある。「意気軒昂」、似た内容で「意気衝天、意気揚々」など何度か声掛けされた。「意気消沈するな」ともいわれた。これからは若い人に託すことになる。四字熟語やことわざは古い陳腐などと思わず、一息つく時に思い出し打開のヒントにしてはどうだろうか。