世界の平均気温は1980年代後半から急速に上昇しており、その背景として、温室効果ガスの増加による地球温暖化の長期的な昇温傾向などのほか、地点によっては都市化の影響がなどが指摘されている。温暖化対策は全地球的に個々の利害を排して進めなければ効果への期待が薄らぐ。
気候変動を日々身近に感じるのは気象情報や天気予報だろう。具体的な数値で示される項目の中で、平年より多い少ない、高い低いなどの比較がある。この平年値が10年ぶりに変わった。これまでは1981年から2010年までの30年間、今度は1991年から2020年の30年間の平均に変わる。気温で0.1から0.5度高く、夏場の猛暑日は4日以上増えるそうだ。
大した数値ではないようだが、子孫のためにこれ以上の上昇は許されない。最近の予報にTV各社は力を入れている感じがする。映像表現が技術進歩している証拠かもしれないが、観測技術の進歩と合わせてではあるが面白い。子どものころ「山口県東部は雨でしょう」というラジオ時代からは信じられない正確な情報が届く。これを参考に交通機関も農作業も通勤方法も一考する時代になった。
スマホに送られてくる天気予報も最近変わった。雨雲を選択すると「20分後に雨が降りはじめます」、「しばらく雨は降りません」、「45分後に雨はやみます」こんな情報、それも断言した表現になっている。その確率は確認していないが、雲の位置から何となく納得ができる。新型コロナについても政治的判断でなく科学的根拠に基づいて安心できる見通しを示して欲しい。